ごあいさつ
1994年、「発泡酒」と「地ビール(クラフトビール)」が揃ってスタートしました。
発泡酒はその後、第3のビール・新ジャンルと進化し、クラフトビールに関しては現在全国に530近い醸造所があります。(※当会調べによる2021年12月時点)
それにともない消費者は数多くのビールを体験することになりました。
日本のビール観は大きく広がったのです。
国内外のビールを集めたビアイベントは全国各地で催され、多くのビアファンが集まりました。
2010年ごろからは、クラフトビールを専門に扱うビア・バーが増え始め、数多くのビールを楽しめるようになりました。造り手(醸造者)と飲み手(消費者)は時代とともに進化し、育っています。
そんな中、【ビールの造り手や供じ手】と【消費者】を繋ぐメディアは、何をすべきなのでしょうか?
インターネットの普及とSNSの一般化により、過剰でパーソナルな情報が豪雨のように降り注いでいます。また、2019年から始まった世界的なクライシスは、人々の生活システムやライフスタイルを変容させました。人生観まで変わった方もいらっしゃるかと思います。
【伝え手】であるジャーナリストは、時代の流れを読み解きながら【造り手】と【飲み手】のニーズに応え、両者を公平かつ正確に繋ぐ伝達者にならなければなりません。
そのためには何が必要なのでしょうか?
それは、『ビールに対する高い知識』と『伝えるための能力』の両立だと考えています。『ビアジャーナリストとしての勉強を常に重ね、オピニオンを発する責任を持ち続けること』が必要だと考えています。
それを実践するために、2010年8月、私たちは「日本ビアジャーナリスト協会」を設立しました。
この会を通じて、ビールに関する情報を収集し、ビール関係者やイベントなどを取材し、テイスティング会などの勉強会を重ね、ビアジャーナリストとしてのスキルアップを心がけていきたいと考えています。
ビールのことをしっかり知り、しっかりと伝える。それが私たちの目標です。
そして、そのためには皆さんの御協力が必要です。情報収集や勉強会に御協力いただき、私たちの発するオピニオンをお聞きいただければ幸いです。
何卒、宜しくお願いします。
2022年2月
一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会
代表 藤原ヒロユキ