世界の終わり?ビアパブ巡り…映画『ワールズ・エンド』2014年春公開
みなさま、ビアパブのはしご、一晩で最大何軒行ったことがありますか?
東京をはじめとしてクラフトビールを個性豊かに提供するお店が急増中の今、いろんなお店を制覇したいBeer Loverのみなさまも、既に “Beer Pub crawling(ビアパブクロール)” または “Beer barhopping(ビアバーホッピング)” を楽しんでいる人、多いと思います。
来春公開の映画『World’s End (ワールズ・エンド)』は、1990年6月22日、イギリス郊外の街ニュートン・ヘブンで物語は始まります。
思春期真っ盛りの5人の少年たちが、学校の卒業を記念し、5人のリーダー、ゲーリー・キングの提案で、街中のビアパブをすべてハシゴする壮大な計画を実行する。パブは12軒。好調に店を制覇しつつ、途中カワイコちゃんとのラブアフェアも絡み、5人のテンションはMAXへ!酔っぱらいつつ、リストの最後の店「ザ・ワールズ・エンド」を目指すが、辿り着く前に彼らの冒険は果たせないまま撃沈…。
20数年後、彼ら“五銃士”はそれぞれ故郷を離れ、それぞれの人生を歩んでいた。ビジネスマンとして、夫として、父親として…。いろんなことを学び、いろんなことを叶え、そしていろんなことを諦めながら、それぞれに40歳を迎えていた。その中で、あのリーダー、ゲーリー・キングだけが時が止まったように、人生に、そして自分に、もがき苦しんでいた。
お互いの苦悩を語り合い励ます更正プログラムに参加するゲーリーは、自らの体験を語るうち、果たし得なかったあの計画を思い出し、今度こそ最後まで達成することを決心する。そして、親友のアンディ(ニック・フロスト)とスティーヴン(バディ・コンシダイン)、オリヴァー(マーティン・フリーマン)、そしてビーター(エディー・マーサン)を説得し、ある金曜の午後、ふたたびニュートン・ヘブンで再会。ハシゴツアーをスタートする…
みなさまにとって、ビールはどんな飲み物ですか? ある人にとっては一日の疲れを一気に吹き飛ばしてくれる“ビタミン剤”、ある人にとっては悲しい別れをやさしく癒してくれる“絆創膏”、そしてある人にとっては、大好きな仲間と大いに盛り上がる“ハイオクガソリン”。そして、そんなビールとともに行き着く先は、天国? それとも地獄…!?
物語は、思いも寄らない結末へと進みます。 そこはまさに、“世界の終わり”? そして、酔っぱらいは世界を救えるのか??
試写をみた私の感想は、「まさかそんなことになるとは…」。
監督は、『ショーン・オブ・デッド』『ホット・ファズ – 俺たちスーパーポリスメン!-』のエドガー・ライト。主人公のゲイリー・キング役のサイモン・ベッグは、トム・クルーズと共演したJ.J.エイブラムス監督の『M:iⅢ』やブラッド・バード監督の『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、そして、エイブラムスの『スタートレック』 など。また、五銃士のメンバー、オリバー・チェンバレン役のマーティン・フリーマンはビーター・ジャクソン監督の『ホビット』シリーズ、またBBCのTVシリーズ『シャーロック』のワトソン役などでも活躍など、話題のキャストたちが出演しています。
ビア好き、ハシゴ好きな人はもちろん、バカやってた(いや、やってる?)あの仲間達にまた会いたくなるような、少年のココロを忘れない“男(オトナ)のコ”にも見て欲しい映画。見終わった後、映画を肴にビールをグッと空けたくなる映画です。
公開は来年2014年の春。とりあえずこの年末年始、ビールをたっぷり飲んで待て、です!
ちなみに私はハワイオアフ島で、一杯のお酒とシュリンプカクテルをオーダーしながら、一晩でワイキキビーチのホテルのパブを、端から端まで友人と制覇したことがあります。
その時私が見た “ワールズ・エンド” は、すっかり青ざめた友人の姿でした。
あれ?…もしかしてあれは、友人だったのかしら…?
- 映画『World’s End(ワールズ・エンド)』 2014年春公開予定
- 監督:エドガー・ライト
- 脚本:サイモン・ベッグ、エドガー・ライト
- 出演:サイモン・ベッグ、ニック・フロスト、パディ・コンシダイン、マーティン・フリーマン、エディ・マーサン、ロザムンド・パイク
- http://www.worldsend-movie.jp
- Twitter / worldsend.jp
- facebook/ worldend.jp
ビアジャーナリスト二期生 宮原佐研子
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。