台湾啤酒のフルーツビール「香郁芒果」をホットで―ビアレポート(63)
夏より冬のほうが好きな私です。
とはいっても、今年は例年よりも寒いですね。これだけ寒いと胸を張って「冬のほうが好きです!」とは言いにくい状況になってしまっています。正直言って、一番好きなのは秋です。
そんな寒い冬にビールを飲むと言うと、「こんなに寒いのにビールを飲むのか!」と言われたりしますが、そりゃあ飲みますよね。そういう人には「冬には冬の楽しみ方がありましてね…」と伝えるわけですが、なかなかあまり理解していただけないのは私の力不足でしょうか。
で、冬には冬の楽しみ方のひとつがホットビール。JBJAウェブサイトでも「ホットビールのおいしい飲み方」という記事があるので、作り方や楽しみ方はそちらを参照してください。
今回ホットビールにするのは台湾啤酒のフルーツビールシリーズ「香郁芒果」。このシリーズのパイナップルはビアレポート(43)で紹介しています。
芒果とはマンゴーのこと。使用しているのは「愛文芒果」というアメリカから伝わった品種で、アップルマンゴーとも呼ばれています。「愛文」というのはフロリダ州のアーウィンという地域からついているようです。このマンゴー果汁を5%を使用しています。
こちらを耐熱ガラス製の容器に入れて湯煎。好みの温度になったところでマグカップに移します。マグカップでなくてもいいのですが、取っ手があったほうがいいかな、という程度です。ビールの色はわからなくなってしまうので、お好みで。
温めると、香りが立ってよりマンゴーを感じられます。味は、マンゴーフレーバーの紅茶に砂糖を多めに入れた感じ。甘さもやや強くなる感じがしますが、冷たい温度では感じられないスパイシーな香りが出てきました。副原料に「蓬莱米」というものを使用しているのですが、これは簡単に言うと日本の米を品種改良したもの。スパイスではなく米です。このスパイシーな香りはどこからかきたものか…。
このビールはアルコール度数も低いですし、紅茶代わりに飲んでみてもいいかもしれません。ホットビールにするには、フルーツビールが無難だと思います(他のビールで試したことはありませんが)。寒い冬にはホットビールで体を温めてみては。
【BEER DATA】
台湾啤酒 香郁芒果
生産地:台湾
醸造所:台湾啤酒
スタイル:フルーツビール
アルコール度数:2.8%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。