ほのかにフルーティーなピルスナー「コロナド・ゴールデン」―ビアレポート(67)
細かい表記にはうるさい私です。
メディアにおいて表記の統一というのは結構重要だと考えています。まずは内容があってこそではあるのですが、表記を統一することで文章が読みやすくなります。
例えば、漢字にするかひらがなにするか。一般的に「できる」は「出来る」よりも「できる」のほうがよく使われます。また、「ください」は「下さい」と「ください」で意味が異なるので表記に注意。「ころ」は状況によって「頃」と「ころ」を使い分け、「など」は「等」よりもひらがな表記にすることが多いようです。こういった表記は、校正作業で統一させます。
…さて、今回ご紹介するのはコロナド・ブリューイングの「コロナド・ゴールデン」です。
コロナド・ブリューイングは結構好きな醸造所でして、そこそこ飲んでいるはずですが、このレポートでご紹介するのは初めてです。1996年に設立したサンディエゴの醸造所で、最近ではコエドビールとのコラボビール「コエドナド(COEDONADO)」で名前を耳にした方も多いと思います。
コロナドの定番としては「オレンジアベニューウィット」「アイランダーIPA」あたりが知られているでしょうか。「コロナド・ゴールデン」はコロナドのラインナップで唯一のピルスナー。ただ、ピルスナーといっても、ジャーマンピルスナーやボヘミアンピルスナーとはちょっと違います。
ピルスナーという感じはありますが、ほのかにフルーティーな香りも。ただ、以前飲んだイーブルツインの「ロウ・ライフ」のような強い柑橘感はありません。どんなホップを使っているのだろうと調べてみたら、ザーツ、クラスター、ジャーマンハラタウでした。クラスターあたりの香りが出ているのでしょうか。
海外のブリュワリーのウェブサイトを見ていると、ビールで使っている材料などが書いてあるのでなかなか面白いんですよね。「コロナド・ゴールデン」では、ホップは上記の通り、モルトは「2-Row, wheat, pilsner」とあり、IBUは20、酵母は「Cal Ale」を使用…
ん?
Ale?
たぶん表記ミスだとは思うのですが…。
間違いがないかチェックする校正作業というのは、地味ですがなかなか重要な作業なのです。
【BEER DATA】
コロナド・ゴールデン
生産地:アメリカ
醸造所:コロナド・ブリューイング
スタイル:ピルスナー
アルコール度数:4.9%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。