[イベント,テイスティング]2014.3.12

★ビアレビュー★チェリーとビールの絶妙な出会い「My Turn Series:John」(加筆)

*3/12 イベント企画の理由について加筆しました。

先月、アメリカ・ウィスコンシン州にあるLAKEFRONT Breweryの代表Andy Jungwirth氏が来日。東京のビアパブ「The Hangover」、「Devil Craft」、「Watering Hole」にて、レイクフロントブルワリーのビールを楽しむイベントが開かれました。

その中で、私が参加したイベントは、2月16日にビアパブ「The Hangover」で行われた「LAKEFRONT Tasting Night」。お店はレイクフロントのビールを味わうために集まってきたお客さんで満席!スタンディングで片手にテイスティンググラスを持ち、まさに海外のパブのような雰囲気でした。イベントではBig Easy Imperial Mai bock、Oktoberfest、IPA、My Turn Series:John Dark Lager with Cherriesという4種類のビールを披露。別日に開かれたDevil CraftとWatering Holeでは、また異なるビールが出されました。

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<LAKEFRONT Tasting Nightイベントの様子>

Andy
<レイクフロントブルワリーのAndy氏。彼は日本文化も大好き!>

そもそもなぜこのようなイベントを企画したのか?Andy氏に理由について聞いてみました。
「私は日本へ行く度、いくつかのレイクフロントのビールを友達にあげていた。そこで他の人にももっとシェアして知らせたいと思ったね。これが、私がレイクフロントブルワリーを知らせる企画を立てた理由だよ。私は私たちのメインビールより、期間限定や特別なビールに注目してほしたかったんだ。それで人々は特別な味わいが経験できるのはもちろん、スタイルに関係なく、クォリティーとドリンカビリティ(何度も繰り返して飲める)ビールへの私たちの取り組みについても理解できる。ハングオーバーのランディは、私たちのビールを持っている適切なビアパブを他にも3ヵ所知っていて、ボスも承認してくれてこの計画を実行することができたよ。やりがいも十分にあったイベントだった」
今回のイベントに提供されたビールのうち、最も印象に残ったビールといえば?私は迷わず「My Turn Series:John Dark Lager with Cherries」を選びます。しかも限定ビールなんです!
John
ところでジョンとチェリーはどんな関係?

ジョンはこのビールを造ったブルワー。そうです。My Turn Seriesのすべてのビールは、銘柄にビールを醸造したブルワーの名前が付きます。だから、my turn(私の出番)なんですね。

さっそくテイスティングを。
John2
ヘッドはクリーム色でスポンジのような細かい泡です。持ちも良いです。
色は完熟したチェリーのようなダークレッド。濃い茶色に赤みがかっている色です。(ビールの色が綺麗に撮れた写真がなくて掲載できなかったですが…)
トーストしたパンのようなモルトの香り、キャラメルのような香りを持ちながら、甘酸っぱいチェリーが広がります。若干のスパイシー香も感じられます。
少量ですがさっそく飲んでみました。サワーエールほどではないですが、甘酸っぱいチェリーの味わいがほどよく口の中を満たします。ローストしたモルトも香ばしく、チェリーとよく馴染みますね。苦味は少なく、飲みやすいです。一般的なラガーに比べて奥行きがあり、濃厚な味わいだが、すっきりした飲みごたえが気持ち良いです。それで終わると思いきや、後味がナツメグが入ったみたいにスパイシー!

チェリー以外にスパイシーを入れたのかと、Andy氏に聞いてみました。
「いや、香辛料はいっさい使っていないよ。後味のスパイシーフレーバーはすべてチェリーから来ている。このビールはね、ウィスコンシン州だけで栽培されるチェリーを使って造ったんだ。タルトチェリーの一種で酸味が強く、かなりスパイシー。本物のチェリーを使っているので、チェリーフレーバーのビールとは味わいが明らかに違うよ!」
ちなみに、瓶のラベルに書いている説明には、ジョンはこのビールを造るために20年をかけたと書いていました。タルトチェリーを使い、甘いけど濃厚なビールにすっきりしたのどごし出したい。その気持ちから何度も試行錯誤を繰り返して誕生した「My Turn Series:John」まさにジョンの努力の結晶とも言えます。

濃厚なビールが苦手な人でも気軽に飲めて、あっちこっちでおいしい!と、うれしい声が聞こえました。小さいテイスティンググラスで1杯だけ飲むつもりが、気が付いたらすでに3杯も入りました。まだ日本に輸入されていない限定ビールですが、今回のイベントをきっかけに少量でも入るようにと願ってみます。Well done John, you’ve done your name proud.(ボトル後ろのラベルより)

 

◎生産地:アメリカ、ウィスコンシン州、ミルウォーキー
◎醸造所:LAKEFRONT Brewery
◎品名:My Turn Series:John Dark Lager with Cherries
◎ABV:6.8%

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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