[テイスティング]2014.3.8

ESBとアメリカンペールエールのハイブリッド「Worthy Pale Ale」―ビアレポート(77)

悩んだ末に結論を出せない私です。

簡単に言うと決断力がないということ。人のことなら「どっちでもいいのに」とか「こっちのほうがいいのに」とか思うわけですが、自分のこととなると決断できなくなるわけです。

さて、今回はアメリカのオレゴン州にあるWorthy Brewingの「Worthy Pale Ale」。

Worthy Pale Ale

Worthy Pale Ale

この記事を書こうと思った時にも、どうでもいいことで少々悩みました。カタカナ表記にした場合、「Worthy」は「ワーシー」なのか「ワースィー」なのか。ウェブサイトを見ても、両方の表記があったりして迷うのです(カタカナでは正確に英語を表記できないので、インポーターさんが決めてなければどっちでもいいことですが…)。

飲んでみると、しっかりとした苦味を感じます。ホップはナゲット、センテニアル、クリスタル、メリディアン、ホライズンの5種類を使用。シトラスに加えてトロピカルフルーツを思わせる香りの印象もあります。Worthy Brewingでは特にホップに力を入れているようで、このペールエールに使用しているホップはすべてオレゴン産。そして、醸造工程でホップは5回も投入しているようです(回数は銘柄にもよるかもしれません)。苦味とボディとのバランスも絶妙。

なかなか好みなアメリカンペールエールだな…と思って飲んでいたのですが、ウェブサイトを見てみると「ブリティッシュESBとアメリカンペールエールのハイブリッド」なんて書いてあり…。またしてもどっちなのかと悩むわけです。気になって必死にESBの味わいを探したりして…。

とはいえ、悩んでも味わいは変わらないので、気にせず飲むのが吉、のようです。

【BEER DATA】
Worthy Pale Ale
生産地:アメリカ
醸造所:Worthy Brewing
スタイル:ペールエール
アルコール度数:6.0%

ESBアメリカペールエール

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

富江 弘幸

ビールライター

1975年、東京都生まれ。法政大学社会学部卒業後、出版社でライター・編集者として雑誌・書籍の制作に携わる。その後、中国留学、英字新聞社ジャパンタイムズ勤務を経てビールライターとして活動中。ビアジャーナリストアカデミーの講師も勤める。

【著書】
教養としてのビール(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)
BEER CALENDAR(ワイン王国)

【執筆・監修】
和樂web(小学館)
Discover Japan(ディスカバー・ジャパン)
東京人(都市出版)
ビール王国(ワイン王国)
ビール大全(楽工社)
るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
あなたのしらない、おいしいビール(cakes)
他多数。

【出演】
金曜たまむすび(TBSラジオ)
ちきゅうラジオ(NHKラジオ第1)
すっぴん!(NHKラジオ第1)
浜美枝のいつかあなたと(文化放送)

Twitter:hiroyukitomie
Website: 地域とビール
Weblog: 地域とビールとブログと

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