[ブルワー]2014.4.21

USAブルワリー①ツーローズ・ブルーイング (パート1) Two Roads Brewing, CT

新しくブロガーとして加わりましたニシムラです。米国東海岸を中心に、ビール関連の話題を幅広くご紹介させていただきたいと思います。お付き合いよろしくお願いいたします。

USAブルワリーシリーズ、第一回は、コネティカット州ストラットフォードの新顔、ツーローズ・ブルーイング。

602076_10151984275505555_727622017_n

ニューヨーク市の北に位置するコネティカット州は、独立系醸造所の設立では比較的遅れていましたが、ここ数年で新しい醸造所が次々と現れています。趣味で醸造を始めた若いブルワラー(醸造家)が起業するケースに加え、他の醸造所で経験をつんだブルワラーが新しい醸造所を立ち上げるケースもあり、ツーローズもそのひとつ。ブルーマスターのPhil Markowski氏は80年代からいくつもの醸造所で働き、受賞暦もあるベテラン。ツーローズは、設立から数年と新顔にもかかわらず、ビール愛好家から高い評価を受けて、急速に販売地域を拡大しています。

今年2月には、ニューヨーク市でも販売を開始。市内の主だったバーで同ブルワリーのビールを集めたイベントが開かれました。

ビール関連情報やファンの評価を掲載するコミュニティーサイトでは、情報量や参加者でトップレベルのビア・アドボケート。ツーローズは同サイトの評価スコアで「アウトスタンディング(非常にすばらしい)」の90点を得ています。

ツーローズの醸造所あるストラットフォードは、同州内でも寂れた元工業地帯として取り残されていた地域でした。ツーローズは古い工場跡を醸造所として再生。広い建物の内に醸造タンクと並び、できたてビールののめるバーやグッズを販売する店舗を併設しています。

559829_10151984321975555_858951064_n

1231267_10151984327945555_744367283_n

天気のいい日には、外でビールが飲めるビアガーデンエリアも。新たなローカルスポットとして、人気を集めています。IMG_2938

広い敷地を生かし、あえて立ち上げ当初から生産能力を多めに設定。事業の一部として、他のブルワリーのビールの委託醸造も手がけることで、一定の収益を確保する工夫をしています。

 

パート2では、ツーローズのビールをご紹介したいと思います。

Info:

Two Roads Brewing

1700 Stratford Avenue

Stratford, CT

06615

Two Roads Brewing

アメリカコネティカット州ブルワリー醸造所

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

アバター画像

この記事を書いたひと

ニシムラヒロコ

ビール愛飲家・ライター

スペイン、マドリード市生まれ、富山県富山市で育つ。
早稲田大学で美術史を専攻中、美術館めぐりに欧州を幅広く旅行。
一人尋ねた冬のベルギーでレッドビールに開眼する。
2002年に米東海岸の大学院に留学。
盛り上がりを見せるクラフトビール文化に魅了され、
以降飲み歩きを趣味とする日々。
2005年よりジャーナリストとしてニューヨーク市ブルックリン在住。
米国でさまざまな進化を見せるビールカルチャーとビールに情熱を傾ける
熱い人々の「今」を日本に伝えたいと一杯飲みながら考える日々。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。