[コラム]2015.4.29

ビールのネタ帳(12)邪悪な雑草、それはホップ

知って飲めばますます美味しいビールのあれこれ。
パブで披露すれば今宵の主役はあなた!?
雑誌「ビール王国」から、ビールの小ネタをえり抜きでお送りします。

邪悪な雑草、それはホップ

ホップのかわりにグルードと呼ばれる調合されたハーブ類を使用していたことは
前回お話しました。→こちらをご覧ください。

ホップの効能に人々が気づくと、特別な調合が不要で防腐効果の高いホップがあっと言う間にグルードを駆逐しそうですが、英国やドイツの一部地域ではそうもいかなかったようです。

英国では保守的なお国柄、ホップなどという大陸の「邪悪な雑草」を入れたビールを飲むと健康に害があると信じていた人も多くいました。
ホップを貯蔵する際に硫黄でいぶす習慣もあったのであながちデマともいえません。

ドイツでホップの使用に最後まで反対していたのは、選帝侯として巨大な権力を持っていたケルンの大司教でした。
16世紀になってようやくホップの使用を許可するのですが、グルートからの収入を手放す代わりに、ホップの使用料を徴収する権利を手に入れたからなのでした。

全く、どちらが邪悪なのでしょうか?

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グルートビールのネタ帳ビール王国ホップ

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

コウゴ アヤコ

ビアジャーナリスト

1978年東京生まれ。看護師を経て、旅するビアジャーナリストに転身。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ドイツビールに惚れこみ1年半ドイツで生活したことも。『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『BRUTUS』(マガジンハウス)など様々なメディアで執筆。

最近はキャンプとサウナにドハマり中。そこにもやはりビールは欠かせない。最高の「ビアキャンプ」&「ビアサウナ」を求めて、日本全国津々浦々旅をしている。

■執筆歴■
-海外生活情報誌ドイツニュースダイジェストで「旅ールのススメ」連載中
ビール小話 (ドイツニュースダイジェスト)2009~16年連載
-東海教育研究所かもめの本棚onlineにて「旅においしいビールあり」
-Amebaチョイス 「クラフトビールおすすめ人気商品10選|32商品から選んだ厳選商品を紹介!美味しく飲むコツも」
-クラフトビールで乾杯!(日本トランスオーシャン航空機内誌Coralway2020年9.10月号特集)
-ビール王国(ワイン王国)
-ビールの図鑑・クラフトビールの図鑑(マイナビ)
-BRUTUS(マガジンハウス)
-an・an(マガジンハウス)
-CanCam(小学館)
-DIME(小学館)
-東京人(都市出版)
-るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
など
■出演歴■
-アサデス。7(KBC九州朝日放送)
-KURASEEDS(J-WAVE81.3FM)
-食べて!歌って!まるごとユーロ!ドイツ語(NHKラジオ第2)
-トークイントーク(フレンズFM)
-売れ筋RANKING~クラフトビール(KTSライブニュース)
-よじごじDays(テレビ東京)
など

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