[イベント]2011.6.1

塩と乳酸菌を加えるユニークなビア・スタイル「ゴーゼ」

 原料に塩を加え、発酵に乳酸菌の力を借りるという実にユニークなビアスタイル「ゴーゼ」を飲んだことがあるだろうか?
 ドイツの一部でしか造られておらず、非常に珍しいビールである。
 そんな激レアのゴーゼが6/2(木)から麻布十番のカジュアルなフレンチレストラン「憩 ikoi」の「藤原ヒロユキ・セレクションBEER」メニューに加わる。

 他にも珍しい銘柄が並ぶ、当日のビア・リストは以下の通り。
 今回も激レアです。

ライブツェガー・ゴーゼ
生産国:ドイツ
醸造所:バイエリッシャー・バーンホフ醸造所
ビアスタイル:ゴーゼ
アルコール度数:4.6%

ポーターハウス・レッドエール
生産国:アイルランド
醸造所:ポーターハウス醸造所
ビアスタイル:アイリッシュ・レッドエール
アルコール度数:4.4%

エリザビーザン・エール
生産国:イギリス(イングランド)
醸造所:ハーヴェイ&サン
ビアスタイル:バーレイワインスタイル
アルコール度数:8.1%

<ビールの解説>
 ゴーゼは原料に塩、発酵に乳酸菌の力を借りる世界的にも珍しいスタイルの小麦ビールです。ほとんど日本では出回っていません。
 柑橘系フルーツやヨーグルトのような心地よい酸味を感じる爽やかなビールです。
 スターターのビールとしては最適ですし、シェーブルなどのチーズに合わせるのもオツです。キャラウェイやコリアンダーなどのスパイスにも合い、ソーセージや肉料理との相性も良いです。

 アイリッシュ・レッドエールもキルケニー以外ほとんど日本では飲むことの出来ないビア・スタイルです。
 ポーターハウスのレッドはアルコール度数4.4%なので軽やかに飲み干すのも心地よいですし、モルトのキャラクターを楽しみつつじっくり飲むのも楽しいビールです。
 トマトソースや肉料理に相性が良く、ラタトゥユやパテ・ド・カンパーニュ、トリップと合います。

 バーレイワインは「麦のワイン」を意味する芳醇かつハイアルコールのビールです。麦芽の甘味とドライフルーツやオロロッソシェリーにも似た複雑な香りを楽しめます。8.1%とハイアルコールなので一気飲みは厳禁です。
 パテ・ド・カンパーニュやトリップなどの肉料理とのペアリングがお薦めです。
 また、スイーツに合わせたり、ブルーチーズやドライチジクとフォアグラなどを肴にチビチビと飲む楽しみ方を是非お試し下さい。至極の時と言えるでしょう。

 なお、今回のビールもまた、数量限定のため「売り切れ御免」とさせていただきます。
 お店もキャパ20人程度なので、満員の際は御了承ください。
 お問い合せ、御予約は03-6435-4145までお願いします。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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