Beer Joint ~Cheers for Tomorrow~番外編(1)
私が投稿させていただくきっかけとなったのは、ビアジャーナリストアカデミー5期生として修了時に提出した卒論でした。今までビールと接点が少なかった方へ、「ビールの楽しみ」をもっと知ってもらうにはどうしたらいいかと考えていたら、日常の何気ない一瞬を切り取りビールへと「ジョイント」する「Beer Joint ~Cheers for Tomorrow~」が生まれました。
今回、5期生の「最優秀賞」をいただいたこの卒論を2回にわたって掲載させていただきます。
この機会を与えて頂いたビアジャーナリストアカデミー、今秋に6期、7期の開講が決まりました!ビールの世界にもいろんな楽しみ方があるように、その伝え方、感じ方も様々です。みなさんもご自身の「切り口」でビールの世界、伝えてみませんか?
詳細は 日本ビアジャーナリスト協会公式Facebook ページ をご覧ください。
Beer Joint ~Cheers for Tomorrow~
「ちょい飲み」のことは猫に聞け
我が家には一匹の猫がいる。
猫の祖先はリビアヤマネコと言われ乾燥した世界で生き抜くために水を飲むことについては様々な知恵をつけてきたと以前読んだ本に書いてあった。
また元来、肉食種であるため、獲物のそばにある水は血で汚れる恐れがあるのか、少し離れた水場を好むとも聞いた。
そんなDNAがうちの猫にあるかどうかは疑わしいが、家の中に水飲みボウルを何か所かに分けて置いている。
すると玄関を「何か変わったことはないか」と言わんばかりに歩き回り、匂いを嗅ぎ、さらに自分の匂いもつけながら(かなり忙しい)ボウルを見つけると「ペロペロン」、そしてリビングにくるとまた「ペロペロン」、気が済むと「外に出してくれ」と網戸の前でジッとたたずむ。毎日がそんな様子である。水の味には変わりはないはずだが、違いでもあるのか、と思いたくもなる。
そこで試してみた。さすがに水飲みボウルというわけにはいかない。いつもの「アサヒ スーパードライ」を冷蔵庫から取り出し家中歩きながら一口一口飲んでみたのである。
玄関の閉ざされたこもった空気、洗面台の石鹸と柔軟剤の香り。テレビを前にしたいつもの風景や、文庫本から香る湿気と印刷のインクがまざった本棚のある部屋。さっきまでお湯を沸かしていたキッチン。
こんなにも印象がちがうものか。
持ちあるいて飲んでいたビールが最後の一口になった。
我が家の猫にならって網戸を開けてサンダルをはいて庭に出る。雨上がりの夜に吹くゆるい風が「あ、夏がちかづいた、、」と教えてくれた。 最後の一口はそうしてなくなっていった。
~Cheers for Tomorrow~明日への乾杯
日差しが強くなれば、「洗練されたクリアな味、辛口。」のアサヒスーパードライの季節到来。ひと手間かけた贅沢なアサヒスーパードライ ドライプレミアムも好調のなか、さらに今夏、強い刺激とキレ味を追求したアサヒスーパードライ エクストラシャープも出た!どこまでも辛口を追求する夏になりそうだ。
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