Tasting report No.19 Zum Uerige Alt
皆様の記念すべき一杯は何ですか?
私のクラフトビール・デビューは六年前の盛岡、「ベアレン クラシック」でした。他の銘柄も飲み比べましたが、唯一「アルト」だけは、当時の私は良さを理解できなかったのを覚えています。今や盛岡の地を訪れたら絶対に飲みたい一杯です。
本日は同スタイルつながり、本場ドイツより
【Zum Uerige Alt】
をお送り致します。
創業は1862年。Uerigeは「風変わりな」「奇妙な」を意味し、創業者が風変わりな性格であったことからそう名づけられました。一体どんな方だったのか…。
まずは容姿にうっとり。
スイングトップ式、無駄のないスマートなデザイン。多くを語らずともオーラが漂ってきますよね?うっとりします。
注ぎます。
色は気持ち薄めのブラウン、泡はココアのそれのように茶色かかっています。アロマは完熟しきったバナナ、シナモン、カラメル。リカー、薬草のような清涼感も感じ取れます。モルト、エステルのバランスが素晴らしいです。
頂きます。
含んだ瞬間は上記の香りが解放され、後に麦芽風味がしっかりかつ軽やかに。最後は強めのホッピー感でフィニッシュ。一連が流れるように、喉奥に落ちるまで非常に瑞々しいです。
総じて。
モルト・ホップ・発酵由来のエステル香がバランスよく力を発揮。それでいて飲みやすい。この両面性には感服します。
飲んだことのない方は是非。それ以上の言葉はいらない名品です。
-Beer profile-
Germany
Zum Uerige Brewery
Zum Ulerige Alt
Altbier
ABV 4.7%
大麦麦芽、水、ホップ
【参考文献】
ビールの図鑑(株式会社マイナビ)
【Back Number】
Tasting report No.18 Plank-Bier Helles ~Pigalleを訪ねて~
https://www.jbja.jp/archives/10459
お読み頂いた皆様に感謝を込めて。
佐藤翔平
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。