[イベント]2015.8.20

10/3(土)「清里ウイスキーフェスティバル」で日本屈指のビール職人、山田一巳氏のセミナーが初開催!

お盆を過ぎると少しずつ暑さが緩み、風もやわらかくなり、
朝晩は特に秋の気配を感じるようになります。
一週前まで、身の危険すら感じる猛暑が続いたのに、
冷房を切る時間が増え、過ごしやすくなりましたね。

はい、ビールの美味しい季節です(これは365日言います)
秋のビールも出始めました。
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ビアラバーの皆様はもう飲まれたでしょうか?
私はまだ飲んでいません。初物の秋刀魚が高いからです。
その年で最初に飲む秋味には、秋刀魚の塩焼きを合わせたい我が家です。
(1尾200円を切ったら食卓に上ります。つまり、まだ先です)

この「キリン秋味」をはじめとして「一番搾り」や「ハートランド」など、キリンビールの名品ともいえるビール開発を手掛けた醸造家が清里にいます。

“日本最高のビール職人”といわれる 山田一巳氏


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山田一巳/八ヶ岳ブルワリー醸造長

【プロフィール】
1936年神奈川県生まれ。1955年麒麟麦酒株式会社(現キリンビール)入社。仕込みや醸造の現場で30年近く経験を積み、商品開発の中枢であるパイロットプラントのチーフに抜擢。当時シェアトップだった「ラガー」からの脱却を目指し、今や看板商品である「一番搾り」や根強い人気を誇る「ハートランド」、季節限定の「秋味」など全ての商品開発に携わる。定年退職後に清里の八ヶ岳ブルワリーの醸造長に就任し、八ヶ岳南麓の豊かな自然に囲まれた地で『八ヶ岳タッチダウンビール』を造り続けている。

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御年79歳にして現役。
人生の3分の2、実に半世紀以上もビールを造り続けているビール職人です。
高度経済成長期、ビールが爆発的に普及し始めた日本で、仕込みから温度管理まで手作業で行っていた時代を生きてきた山田氏。匠の魂と技術は八ヶ岳ブルワリーの若い醸造家達に受け継がれていますが、山田氏も自宅のある神奈川県から清里に足繁く通い、今でも静かにビールと向き合っています。

 

「十人飲んで全員がまあまあ美味いと思うビールより、
三人が本当に感動するようなビールがつくりたい」

キリンビールを牽引し、日本のビールの歴史とともに歩んできた山田氏が、森の中の小さな醸造所で造った“八ヶ岳タッチダウン”

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クリアで雑味のない…それは水っぽいとか旨味がないのではなく、ホップと麦芽、苦味や甘味、酸味、キレといった要素が高次元でバランスした透明感のあるビール。清里の爽やかな風のように澄んだ味と出合ったときは、衝撃を受けました。それまで飲んでいたピルスナーとルーツは同じはずなのに、決定的に違う。

 

「ラガーは納得のいく『領域』がとても少ない」

秋限定のアルト以外、八ヶ岳タッチダウンビールはすべてラガースタイル。
それには山田氏の強いこだわりがあります。

――「ラガー、中でもすっきりした味わいのピルスナーは、本当に美味しいと感じられる「許容幅」がすごく少ない。ホップや麦芽のどれかが突出することなく、それぞれを穏やかに感じられる程度にバランスしていなければならず、非常に繊細なバランス感覚が求められる。香りの強いホップやハーブ、スパイスも使わないから、エールに比べてオフフレーバーや雑味を感じやすいし、ごまかしもきかない。だから面白いんだ、ラガーは」――

ビアスタイルの王道であるがゆえの、ピルスナーの難しさ、奥深さ。
日本のビールの基本となったスタイルを確立した山田氏が、40年以上にわたってビールを造り続けてなお、理想を追い求めているもの。
かつて、ラガーにこだわる理由をこう話してくれました。

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「八ヶ岳タッチダウンはおれの最高傑作であり、夢なんだ」

日本最高のビール職人と言われた山田氏が、本当に造りたいビールを追い求めて辿り着いた、八ヶ岳タッチダウン。山田氏のビールを飲むために、日本中からファンが清里まで足を運びます。

そんな生粋のビール職人のお話が聞ける機会が10/3(土)に設けられました。

「清里ウイスキーフェスティバル2015  in 萌木の村」

topImageえ、ビールのイベントじゃないの?
そうです。このイベントはウイスキーのアウトドアフェス。
標高1,200mを越え、八ヶ岳伏流の綺麗な天然水と、豊かな緑に囲まれた清里高原。ジャパニーズウイスキーが好む環境をもつ清里で、今年初めて開催されるウイスキーのイベントです。

「ウイスキーフェスティバル」とは、
2007年から始まった「ウイスキーフェスティバル」は、ウイスキーの一大展示試飲イベント。ウイスキー蒸留所、メーカー、インポーター、酒販店、バーなどのブースが国内外から40社以上出展し、世界5大ウイスキーからマニアックな銘柄まで数百種類が大集合。話題のボトルを一度に試飲できるイベント。さまざまなウイスキーを試飲でるほか、カクテル、ビール、リキュール、シガー、フードも楽しめる。

チラシ表

このイベントのスペシャルセミナーとして、山田氏を講師に招いた「ビールセミナー」が初めて開催されることになりました。

チラシ裏面

<セミナー概要>
■日時:10/3(土)14:30~16:00
■会場:ホテル「ハット・ウォールデン」2F バー&ラウンジ パーチ
山梨県北杜市高根町清里3545 萌木の村
※「ブルーパブレストラン ROCK」の隣)
■料金:前売3,000円、当日4,000円(税込、試飲つき)
■定員:25名
■詳細は公式HP
※セミナーのみ参加の場合はウイスキーフェスティバルの入場料は不要。

春のロック外観02会場の都合上、人数には限りがありますが、すぐ隣は八ヶ岳ブルワリーの直営レストラン「ROCK」。残念ながら定員に達してしまったとしても、イベント期間中であればROCKはもちろん、萌木の村内で山田氏にお会できる確率は高く、お話を聞ける可能性は十分にあります。

山田氏がタンクから直接サービングしてくれたピルスナー。クリーミーな泡まで美味しかった

とはいえ、山田氏の案内つきで醸造設備見学もできるのは滅多にないチャンス! 八ヶ岳タッチダウンビールを飲みながら、作り手の話を聞ける貴重な機会です。
興味のある方は、お得な前売り券の購入をおすすめします。

ウイスキーもビールも、ともに麦を原料とするお酒。
両方好きな麦ファンにはもちろん、普段ウイスキーに馴染みがない人にはさまざまなウイスキーが味わえる絶好の機会です。そして「やっぱりビール!」という根っからのビアラバーの心も八ヶ岳タッチダウンビールが満たしてくれます。
どちらも八ヶ岳の大自然の中で飲めるという贅沢なイベント!

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10月の清里は、八ヶ岳の山頂からゆっくり降りてきた秋が山麓を鮮やかに染め上げる季節。カラマツやブナの樹が黄金色に輝き、ヤマモミジは紅く燃え上がり、萌木の村は自然の恵みを祝うパンプキンイエローに染まります。
P1190889_2収穫祭で賑わう清里で、ビールとウイスキー、秋の実りを頂くビアライゼはいかがでしょう?

 

<イベント概要>
清里ウイスキーフェスティバル2015 in 萌木の村
■日時:10月3日(土)11:00~17:00、4日(日)10:00~16:00
■メイン会場:山梨県北杜市高根町清里3545「萌木の村広場」
■入場料:【前売券】1日券 3,000円/2日券 5,000円
【当日券】1日券 3,500円/2日券 5,000円(全て税込)
※入場料で会場内のウイスキーが無料試飲できます(一部有料もあり)
図4<ブルワリー&レストラン情報>
ブルーパブレストラン ROCK
■住所:
山梨県北杜市高根町清里3545 萌木の村
■電話番号:
0551-48-2521
■営業時間:10:00~23:30(L.O.22:45)
■定休日:
年中無休
※イベントや研修で営業時間が変更になることがあります。

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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

山口 紗佳

ビアジャーナリスト/ライター

1982年愛知県知多半島出身、大分県大分市在住。中央大学法学部卒業。
名古屋で結婚情報誌制作に携わった後、東京の編集プロダクションで企業広報、教育文化、グルメ、健康美容、アニメなど多媒体の編集制作を経て静岡で10年間フリーライターとして活動。現在は大分拠点に九州のビール事情をお伝えします。

【制作実績】
フリーペーパー『静岡クラフトビアマップ県Ver.』、書籍『世界が憧れる日本酒78』(CCCメディアハウス)、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、グルメ情報サイト『メシ通』(リクルート)、ブルワリーのウェブサイトやPR制作等

【メディア出演】
静岡朝日テレビ「とびっきり!しずおか」
静岡FMラジオ局k-mix「おひるま協同組合」
UTYテレビ山梨「UTYスペシャル ビールは山梨から始まった!?」
静岡新聞「県内地ビール 地図で配信」「こちら女性編集室(こち女)」等

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