フランスのビエール・アルチザナル
先日、フランスに行ってきた。フランスといえば、ビエール・ド・ギャルド発祥の地である。
ビエール・ド・ギャルドはベルギーに国境を接する北フランスで古くから飲まれているビアスタイルだ。“ギャルド”とは英語の“ガード”に当たる言葉で、直訳すると“守る”ということだが、ビール用語としては“貯酒、熟成”という意味で使われていている。北フランスの農家が冬から初春までにビール造りを行い、地下室などに保管し随時消費していくというホームメードのビールに端を発しているわけだ。各家庭の造り方がルーツであるだけに、外観や香りや味わいの幅は広い。 BJCP や WBC のスタイルガイドラインを参照すると比較的モルティなビールといった印象を受けるが、古くからビール造りを行っている醸造所にしてみれば、スタイルガイドラインを気にして造っているわけではなく、セゾンやホワイトエールやトリプルやベルジャンブラウンやサワーエールなどに近しいものが多く実に多彩である。
さらにフランスでは、1970年代から新しい醸造所ができ「クラフトビール」が造られるようになった。これらは「ビエール・アルチザナル」と呼ばれ、ここ2~3年急激に人気が上昇しているとのことである。
パリでビエール・アルチザナルを扱う店「Superbieres(酒販+カウンターバー)」や「la fine mousse(バー&レストラン)」などがオープンしている。「オ州酒ブログ」でも、フランスのビア・バー情報が掲載されていて、非常に興味深い。
とにもかくにも、現在フランスでは伝統的なビエール・ド・ギャルドと新しいビエール・アルチザナルが融合し、新たな流れが起こり始めている。
フランスビールには、これからも注目していきたい。
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