うちの逸品いかがですか? 8軒目 【WINE&Belgian Beer Hemelミヤマス編】
最近、外国人に人気スポットである渋谷のスクランブル交差点から表参道方面へ行ったところに今回の逸品をいただけるHemelミヤマス(以下ミヤマス)さんはあります。
お店はビルの奥にあって、隠れ家的です。しかし、店内に入ってみると目の前に厨房が広がり、シェフたちの活気ある仕事ぶりが目に留まります。
より特徴を感じやすいセゾンを大瓶で
ビールはベルギービールがボトルを中心に数多く揃っています。セゾンビールは大瓶(750㎖)が用意されています。これは小さなボトルよりも大きなボトルの方だと発酵が早く熟成され、その特徴を感じることができるからです。料理との相性を大事にするお店のこだわりです。
「ベルギービールは種類が多くて、どんなビールを選んだらいいかわからない」という方も安心してください。スタッフさんに好みのビールを伝えてみてください。素晴らしい1本を紹介してくれます。
charcuterie(シャルキュトリー)ってなに?
豊富なベルギービールが楽しめるミヤマスさんが逸品に選んだのはシャルキュトリーです。これはchair(肉)とcuit(火を通した)を語源としたフランス語です。ソーセージ、ハム、パテ、リエットなどの豚肉加工品の総称です。
「うちのおススメと言ったらやっぱりこれですね」と逸品についてスタッフさんに訊いてみると自信をもってこう答えられました。
ヨーロッパではシャルキュトリー専門店があり、職人としての位置づけが確立しています。ミヤマスさんでは本場フランスで修業したシャルキュティエが1つ1つ手作りで仕込んでいます。
シャルキュトリーは8種類。これだけの種類が並ぶととても華やかです。リヨは豚のバラ肉のコンフィ、ミュゾーは豚の顔のお肉を舌で巻き固めたもので、コリコリ食感とグリビッシュソース(酸味の効いたソース)がかかっています。
「フランスではシャルキュトリーにパンがあれば立派なご馳走」と言われているそうですが、確かに豪華で、これを食べたら充分満腹になれるボリュームです。
肉の旨味を惹き出すオリジナルビールを合わせて
実は現在、ミヤマスではオリジナルビールが楽しめるのです。ベアードビールに委託醸造したその名はミヤマス坂セッションIPAです。「当店は豚肉やスパイスを使った料理が多いので、それと合わせることを考えて造っていただきました。また、ベルギービール屋さんということもあり、ベルジャン酵母を使用して、セゾンに近いイメージをもたせました」と橋壁店長は答えてくださいました。さらに特徴を訊ねると「肉の旨味を惹き出し、かつ料理に負けない力強い苦味と喉を潤す軽やかで爽やかな印象にし、1杯ではなく2杯、3杯と飲み続けられるビールに仕上げてもらいました」確かに飲んでみるとグレープフルーツや甘夏などの柑橘類、シトラスなどを想わせる風味で爽やかなでしっかりとした苦味がありました。
シャルキュトリー8種類と合わせてみると、アライユとミュゾーはビールの苦味によって甘味と旨味を惹き出し、強く感じられました。リヨは反対にビールの苦味よって、脂っぽさが調和され食べやすく感じました。
今回はセッションIPAを合わせてみましたが、8種類もあるので、何人かで異なるビールをオーダーし、どのお肉に合うのかペアリングを試してみるとより素敵で楽しい時間が過ごせると思います。
ミヤマス坂IPAはなくなり次第、提供終了とのことです。気になる方はお早めにお店に訪問してみてください。
◆WINE&Belgian Beer Hemelミヤマス Data
住所:東京都渋谷区渋谷1-12-7 CR-VITE1F
電話:03-6427-7524
Homepage:http://www.hemel-miyamasu.jp/
Facebook:www.facebook.com/hemelmiyamasu/timeline
営業時間:17:00~27:00(年中無休)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。