宅ビアさんの今宵飯(8)~ FIST CITY(フィストシティ) × 飲兵衛のポテサラ ~
お家でビールを楽しむ「宅ビア」の皆様を応援しようと、ビールと小料理をペアリングする本連載。
前回はハワイ島だったが、今回は本土から。
8杯目はイリノイ州「 Revolution Brewing(レボリューション ブルーイング) 」 が造る「 FIST CITY(フィストシティ) 」(以下、フィストシティ)。
同醸造所のラベルには拳がデザインされているのが常だが、こちらはなし。気になるのは「CHICAGO PALE ALE」の文字だ。どういった味わいか期待が高まる。
香りを嗅いでみると、シトラスやレモンのようなホップアロマがきらやかに。白桃やパイナップルのようなエステル香がほのかに甘味を思わせる。
晴れやかなレモンゴールドの液体を喉に通せば、ライトな飲み口と共にホップ・フレーバーが軽やかに口内に開いていく。モルトの甘味も合わせて控えめな、アメリカン・ペールエールでは比較的飲みやすい印象を持った。
そんなフィストシティと今宵食べ合わせるのは「飲兵衛のポテサラ」。
カルパス(サラミ)を使い、仕上げにチーズをふりかけた酒呑みにはたまらない組み合わせ。
濃厚なポテサラの味わいの中に顔を覗かせる、タマネギのほろ苦さ&食感とカルパスの歯応えある味わい。後半に効いてくるチーズがコクをプラスする。
そこにフィストシティを通す。
タマネギとベーコンの食感と味わいが強調され、軽快かつ新鮮なビールのテイストとマッチ。イモ本来の旨味とマヨネーズのコクを感じた後に、しっかり喉奥に流し込んでくれる。
チーズの深みある味はそのままに、チーズ独特の香りをホップ・フレーバーがマスキングしてくれる所もなお嬉しい組み合わせだ。
作り置きができるのもミソ。仕事のあとのぐいっとラガー…に加えて、軽やかなエールでくぃっと晩酌。
そんな変化球もいかがだろうか?
-Beer profile-
商品名 : FIST CITY
生産国 : アメリカ
醸造元 : Revolution Brewing
アルコール度数 : 5.5%
原材料 : 麦芽・ホップ・ビール酵母
【レシピはこちら】
飲兵衛のポテサラ
【材料(約4食分)】
・メークイン(男爵でも可) 中4個(400g)
・タマネギ 1/8個(搾り後30g)
・ドライカルパス(サラミ) 小4本(16g)
・マヨネーズ 130g
・塩 小0.8(3ccほど)
・ホワイトペッパー 少々
・パルメザン粉チーズ 適量
・刻みパセリ お好み
※分量は目安です。お好みでご調整ください
【作り方】
1. メークインは土を綺麗に洗い落とし、大きめの鍋で材料が隠れるほどのたっぷりの水とともに火にかける
2. 1.の間にタマネギをスライスし、水に20~30分ほどつけ絡みを抜く。清潔なさらし(タオル)で水分をしっかり搾り、みじん切りにする。カルパスは3mm角ほどにカットしておく
3. メークインの皮が少しめくれるほどに火が通ったら湯からあげ、タオル等で持ちながら熱いうちに皮をむく。ボウルで軽くほぐし、塩、ホワイトペッパーを振りなじませる
4. 冷めたらマヨネーズと2. 3. の材料を全て混ぜ合わせる(混ぜすぎると粘り気がでるので注意)。粉チーズとパセリを振り召し上がる
【参考URL】
Revolution Brewing
http://revbrew.com
【Back Number】
宅ビアさんの今宵飯(7)~ Pipeline Porter (パイプライン ポーター) × ヘーゼルナッツトースト ~
https://www.jbja.jp/archives/12406
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