小田急ビア散歩(1)新宿【前編】
目次
第1回は、一日平均乗降者数世界一!の新宿駅
過ごしやすい季節になりましたね。「寒いから、早くお店に入りた~い!」とか、「暑くて喉がカラカラ! 早く飲まないと死ぬ~…」などと焦らずに、のんびりと街を歩きながらビアバー探しや酒屋巡りができる季節でもあります。
そんなわけで、満を持して連載企画「小田急ビア散歩」を始めます。沿線の駅周辺を散策し、ビアバーや酒屋さんを訪ねる「ビア散歩」。なぜ小田急か? それは単に私自身、小田急と縁が深いからというだけです(すみません)。沿線在住歴○○年、1歳のころから現在まで2回ほど引っ越しているものの沿線から離れたことがありません。毎日のように「また遅延か」とネット上でつぶやかれる路線ですが、まあそんなダメなところも、ベテランユーザーの私からすればご愛敬です♪
駅は順番通りに紹介しても面白くないので今後はランダムに巡る予定ですが、初回はやはりターミナル駅の新宿で。一日平均乗降者数世界一とあって、ビアバーも多数あります。
まずはビアLoverの“聖地”BERGから
多くの選択肢からチョイスした最初のお店は、ビアLoverの“聖地”と言っても過言ではない「ビア&カフェ BERG(ベルク)」です。小田急線の先頭車両から降り立ち、中央地下連絡口を通ってJR中央東口改札へ。改札を出て左へ数十㍍進むと看板が見えてきます。
「お得なビアチケットで生ビール¥294」という何とも魅力的な文字が店頭に踊るBERG♪ 7:00から営業しており、コーヒーと合わせて税込みでも500円以下という手軽なモーニングセットもある一方で、朝からばっちりビールとおつまみも注文できます!
今回の散歩にお付き合いいただくゲスト・木暮亮氏とは、ここで10:00に待ち合わせ……のはずが、勇み足の氏は30分以上前に到着しており、私が着いたころにはすでにベーコンドッグをつまみに生ビールを飲んでいました(笑)。いつもながら仕事が早すぎです!
私はこの日のスペシャルビール、イタリアのMaledetta(マレデッタ)とレバーハーブパテを注文。ベルジャン(セゾン)酵母を使ったブリティッシュIPAで、「セゾンIPA」と謳われています。モルトのカラメル香と酵母のスパイシーさ、ホップの苦味のバランスが絶妙です。まさにセゾンとIPAのいいとこ取り! 1杯目からこんなに好みのビールに出会ってしまって、どうしましょう(笑)。シンプルなパテは塩味がほどよく、ビールと合わせて1000円ちょっとだなんて嬉しすぎます。夕方は常に満席のイメージがあるBERGさんですが、早い時間は比較的のんびりできますね。
BEER&CAFE BERG
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店 B1F
Tel: 03-3226-1288
7:00~23:00(L.O.) 無休
東口を出て歌舞伎町をぶらり
BERGを後にした時点で10:30を少し回ったところ。さて、次はどこへ……!? 巨大ターミナル駅新宿とはいえど、11:00前からビールが飲めるお店はそう多くありません。ただしこの企画は“ビア散歩”。駅周辺をゆるゆる巡るのが目的なので、東口を出てぶらりとすることにします。
取材日はまさにお散歩日和。いわゆる新宿らしいエリアの歌舞伎町近辺も、午前中はなんだか健全な街に見えます(笑)。この時間はほとんどのお店が準備中ですが、ビールの看板もあちらこちらに。ん~~、そそります♪普段新宿に飲みに来ても、目的のお店は予め決まっていることが多いので、じっくり看板を見て回るのも新鮮で面白いねーなどと話しながらブラブラ。
東口方面から甲州街道(国道20号線)へ出て坂道を上ると、新宿駅の南口・新南口が見えてきます。ではひとつ、目新しい場所へ……ということで、今春、新南口にオープンしたばかりの複合施設「NEWoMan」に行ってみることにしました。
新スポット「NEWoMan」へ
NEWoManは、同時期にオープンしたJR新宿ミライナタワーや高速バスターミナル「バスタ新宿」に併設しています。これらができたことで、高島屋タイムズスクエアから新宿サザンテラスまでつながりました。便利!
写真は新しい待ち合わせスポットになりそうな「SHINJUKU」のオブジェ。木暮氏が「U」に挟まってはしゃいでいます(笑)。「U」の方向にはサザンテラス、向かって左「S」の方向に高島屋があります。サザンテラス側の出口付近にあるフードホールを目指します。
入口からすぐ見えるところに「BUTCHER & BEER」の文字が。ここ「SALON BUTCHER & BEER(サロンブッチャーアンドビア)」は肉料理とクラフトビールが楽しめる、カウンタースタイルのレストラン。ドラフトのエビスと白穂乃香に加え、国内外のボトルビール約20種類が置いてあります。
日本のクラフトビールを愛する木暮氏は志賀高原のミヤマブロンド、フルーティ&ホッピーなビールを求めていた私は、ホップバレー醸造所のシトラスミストレスをオーダー。先は長いので、フードはなしで……と思っていたら、店員さんがおつまみのオリーブをサービスしてくれました。これがとてもおいしい♪ このさりげない気遣いが嬉しいです。
勝手がわからず1階から昇ってきた私たちは、エスカレーターが稼働する11:00まで下で待ってしまったのですが、実はこのフードホール自体は7:00オープン。サザンテラス側から、もしくはJRの新南改札からならば、難なくたどり着けます。BERGと並び、朝からビールを楽しめるお店が駅近に新たに誕生したのは喜ばしいことですね。
SALON BUTCHER & BEER
東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目24番55号 NEWoMan 2F
TEL : 03-6380-4961
7:00-28:00(L.O.27:00)
新宿みやざき館「KONNE」でお買い物
さて、飲み歩くだけでなく、お土産ビールを買うのもビア散歩♪前述のとおり、NEWoManのフードホールを出て右に進むとすぐ新宿サザンテラスです。目の前に見える新宿みやざき館KONNEに入ることにします。
その名の通りアンテナショップであるKONNEの店内には、宮崎県の名産品がズラリ。ビアLoverが思い浮かべるものは、やはり宮崎ひでじビール……ですよね!? 1階に見当たらないので2階へ上がって見回してみると……。フロアのど真ん中にありました♪定番の太陽のラガー、森閑のペールエール、月のダークラガー、花のホワイトヴァイス、そして今年の“セカツタ”で最終選考に残った宮崎きんかんラガーや日向夏ラガーといったフルーツビールもばっちり揃っています。かなりじっくりと悩んだ挙句、限定ビール・宮崎マンゴーラガーを買うことに決めました。
このビール(酒税法の区分では発泡酒)、マンゴーの果肉を使用しているのはもちろん、ビール酵母とマンゴー酵母とのダブル発酵製法によって造られたものだと知り、俄然興味が沸きました。5年前に登場した商品とのことですが、私は今回初めてお目にかかりました。後日自宅で飲みましたが、酵母由来の香りと甘味がホップやモルトの甘味とバランスよく合わさった上品なビールでした。さすがはひでじさんです!
新宿みやざき館KONNE
東京都渋谷区代々木2丁目2番1号新宿サザンテラス内
TEL:03-5333-7764
10:00~20:00 ※1階軽食コーナーは11:30~(19:30オーダーストップ)
後編は、新ブルーパブY.Y.G. Brewery & Beer Kitchenへ
こうしてゆるりと見て回り、KONNEを出たのが正午すぎ。飲食店もぼちぼち開きだすころです。木暮氏より事前に、「南口近辺に新しいブルーパブが出来たらしい」と耳寄りな情報をもらっていたこともあり、ちょうど開店した頃合い(土日祝は12:00~)なので行ってみることになりました。
すでにそこそこ長くなりましたので、以降は後編へ――。続きをこうご期待!
Special Thanks! 木暮亮☆☆☆☆
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。