《Go!Go!飲み鉄》第4回 いすみ鉄道「伊勢海老特急・居酒屋列車」の 昭和瓶ビール列車ビア旅
夏休みも残り後わずか。今年のビール列車も全国あちこちで好調に出発運行していています!あまりの人気で、チケットも抽選だったり、タイミングを逃すとすぐ満席になったり…。いろんな予定とにらめっこが続いております。
今回は、関東圏から行きやすい路線の中で、ノスタルジーも味わえる千葉のいすみ鉄道の列車ビア旅に出かけて参りました!
□ 首都圏から2時間以内で到着するノスタルジックな昭和列車ビア旅
□ こだわりの “ 瓶ビール ” で飲み放題!
□ 大・大・大充実!伊勢海老おつまみ弁当
□ オリジナルのテーブル設置で安定感抜群
□ 今回のお気に入り♪
□ [おまけのもう一杯♪]沿線のビール情報 〜ソングバードブルワリー〜
□ いすみ鉄道『伊勢海老特急・居酒屋列車』 乗車情報
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目次
首都圏から2時間以内で到着するノスタルジックな昭和列車ビア旅
いすみ鉄道は、千葉県、南房総の大原〜上総中野間の全長26.8キロを非電化で走り抜ける単線のローカル列車。もともとは国鉄木原線だった路線を、1988年に第三セクターとして運営しています。旧国鉄で活躍した急行形気動車キハ28を中心に、レトロ感たっぷりの列車で、観光を兼ねたユニークな企画列車をたくさん運行しています。有名な所では、菜の花色に彩られたムーミン列車、懐かしい昭和の国鉄形気動車キハ28で楽しむ「レストラン・キハ」など。
とにかく魅力的な企画目白押しの中、やっぱりこれだよね、と今回参加したのは「伊勢海老特急・居酒屋列車」!
実は、伊勢海老の漁獲量が日本一という千葉県。伊勢海老も楽しめるとは、ビールも甲殻類も大好きの私にはたまらない列車です。
集合は大多喜駅。ここへ向かうには、JR総武線から内房線、小湊鉄道を乗り継い行くもよし、または、外房線で海側から入るも良し。いすみ鉄道唯一の有人駅の大多喜駅には、いすみ鉄道本社が併設され、いすみ鉄道グッズを売るショップや、列車イラストにラッピングされた自動販売機などが設置されています。なので、駅に着いてから列車の出発時間までも、わくわくはグングンと上昇します!
こだわりの “ 瓶ビール ” で飲み放題!
ホームで乗車を待ちわびていると、列車がみるみる「居酒屋あきら」に変身していきます。
あきらさんとは、いすみ鉄道の代表取締役社長の鳥塚亮(あきら)さん。もともと鉄道マニアだった学生時代から、航空会社の勤務を経て、経営立て直しの社長公募に123名の中から選ばれて就任した方です。
この居酒屋列車では、社長自らが居酒屋店長になり、はちまきとハッピでお客様をお出迎えです。社長自ら列車のイベントを盛り上げるのは、先日の肥薩おれんじ鉄道も同様で、会社が一丸となってもりあげる姿は、乗車する私たちも嬉しくなりますね。
列車に乗り込むと目に飛び込むのは、なんといっても大ビンの瓶ビール!
それでは、さっそくお酌して…
カンパーイ!! くぅ〜、しみる〜♪
大瓶ビールは、飲み干せばもちろんどんどん追加してくれます。他のビール列車は、サーバーで提供したり、缶ビールを配布するといったスタイルがよく見られますが、瓶ビールでの提供は、私は初めての体験。やはり重さなどを考えると大変だよな〜、と、汗をかきながら配布してくれるスタッフの方に、何故、大瓶なのかを質問してみたところ…
「やっぱり、瓶のビールがうまいから、です!わたしたちは「瓶ビール」にこだわっているんです!!」と、力強い答えが返ってきました。
大・大・大充実!伊勢海老おつまみ弁当
楽しみなのは、やっぱりお弁当。こちらがその気になる中身です!
中身は、伊勢えび鬼殻焼き、姫サザエ、焼鳥、日替わりお刺身3点盛、合鴨ロース、揚げ物各種(大原産たこ、湯葉巻、山芋短冊、カマンベールチーズ等)、夏野菜のサラダ、枝豆、茄子の煮浸し、ニラ饅頭、ホンビノス貝の酒蒸し、季節野菜のチーズ焼き等、と、モリモリだくさん!! ちなみに、ご飯はついていません。もし、〆のご飯が必要な方は、おにぎりなどの持参をおすすめします。
料理は、ビールはもちろん、それ以外のアルコールも飲みたくなる内容!そんなあなたにもうれしいことに、飲み放題はビール以外にも、ハイボール、サワー、焼酎、赤ワイン、ソフトドリンク等も含まれています。
オリジナルのテーブル設置で安定感抜群
観光列車として改装したもの以外は、通常の通勤列車に仮設にテーブルをおいて対応するのが、よく見られるビール列車。が、このいすみ鉄道は、年間の企画列車をさまざま運行しているためか、安定感のあるテーブル設置で、思わず感動いたしました!
4名のボックス席には、2名分の席の上にテーブルの天板を置き、テーブルの足が設置されていることで、広く安定感のあるテーブル席になっていて、2名でゆったりと座れます。
また、4名などで参加するのにおすすめなのがドア両脇の席。こちらもしっかりとテーブルがセットされ、対面で盛り上がれます。
大多喜を出発して大原で折り返し、大多喜に戻るコースは95分。途中、田園風景を眺めつつ、かわいいムーミン列車とすれ違ったり、ムーミンたちが集まるムーミン池が見えるスポットがあったり。ちなみに列車名にある “ 特急 ” の意味は、特に急がない、という意味なのだそう。実にのんびりのどかに楽しめる列車ビア旅です。
この他にも、伊勢海老や魚介たっぷりのイタリアンコースや、寿司や天ぷらのコースなど、ちょっと豪華路線のコースの列車もあったり、乗車券・急行券+1000円で気軽にスイーツやワイン、和菓子を楽しめたりと、バリエーション豊かなに楽しめるいすみ鉄道。季節で、春は、桜や菜の花、初夏のあじさい、秋は紅葉もたのしめるとのことで、次回は違う企画列車にも乗ってみたいと、夢見るサケコです♪
今回のお気に入り
「もしかして、タイムマシン?」なんて思いたくなるほど、昭和の時間を楽しめます。見上げれば、車内吊りもこんな感じ。
0系の新幹線や、聖子ちゃん… 今で言うなら “ 女子会旅 ” のナイスミディパスなど。
「い〜い日〜、たび〜だち〜♪」と、百恵ちゃんの歌が脳みそをリフレインします…
[おまけのもう一杯♪]沿線のビール情報 〜ソングバードブルワリー〜
居酒屋列車の集合時間は17:00なので、その前にちょっと立寄で訪れてほしいのが、木更津の「ソングバードブルワリー」。
少し大回りになりますが、内房線の木更津駅から久留里線に乗り換えて、上総清川駅から徒歩6分、または、木更津駅西口から小湊バスの清見台団地行に乗って、中央公園前のバス停でおり、そこから歩いて10分。静かな住宅街にあるブルワリーです。
もともとは埼玉出身という中島恭平さんが、奥様のモナミさんと一緒にここに移住し、準備期間を経て、2015年春から営業スタートしています。
「地ビールとしてやりたい」という中島さん。スパイス以外の原料は極力地元のものを使って、季節を感じるビール造りをしたいと、少しずついろんなことにチャレンジしているそうです。
ボトルは定番3種の他に、季節限定が2〜3種を用意。TAPも2〜3種類つながっていて、出来立てのビールを1杯500円で飲むことができます。ちなみに、ボトルを購入したい場合は、手提げ袋や保冷バックを用意して行くべし。持ち込みビールをここで仕入れて、列車にむかうのもいいですね!
「茂原の酒屋、ちょうせいや/長誠屋さんもいいですよ」と中島さんにおしえていただきました。外房線経由で大多喜駅に向かう場合は、茂原でこちらに立寄り、バスで大多喜駅にむかうのも良さそうです。こちらのお店では、ソングバードさんのビールはもちろん、クラフトビールのバリエーションがとても豊富とのこと。今回はお伺いできませんでしたが、次回はぜひ、訪問したいと思います!
【いすみ鉄道『伊勢海老特急・居酒屋列車』 乗車情報】
◯鉄道会社:いすみ鉄道
◯行 程:大多喜駅17:37発 → 大原駅18:10着/18:37発 → 大多喜駅19:12着
◯飲んだビール:アサヒスーパードライ
◯料 金:6,800円
<料金に含まれるもの>
1.いすみ鉄道 急行券付き1日フリー乗車券
2.伊勢えびおつまみ
3.飲み放題
4.大瓶ビール飲み放題
5.消費税
◯問合せ・申込先:いすみ鉄道 申込リンクページ
※次回『伊勢海老特急・居酒屋列車』の運行は、2016年8月27日(日)にキハ28とキハ52の2種類で予定されています。
伊勢えび特急・居酒屋列車・キハ28 (8月27日) お一人様 6,800円
伊勢えび特急・居酒屋列車・キハ52 (8月27日) お一人様 6,800円
「瓶ビール さしつさされつ ほろ酔いに」
お次のビア旅も、楽しみ、楽しみ♪
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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。