【白ビール蒸しがあるなら…】茶ビール蒸しもアリじゃない!?「宅ビアさん」の今宵飯(16)
■世界最古の修道院付属醸造所の造るビールと。
お家でビールを楽しむ「宅ビアさん」へちょっぴり美味しいひとときを。
簡単に作れるペアリングをご紹介する本連載です。
本日はドイツ・ケルハイムに位置する「Klosterbrauerei Weltenburg(ヴェルテンブルク修道院醸造所)」が造る、「Weltenburger Kloster Barock Dunkel(ヴェルテンブルガー バロック ドゥンケル)」です。
同醸造所は現存する世界最古の修道院付属醸造所として知られ、1050年にはすでに醸造所が存在した記録があります。その頃日本は平安時代…歴史の長さを感じずにはいられません。
スタイルは「ミュンヒナー・デュンケル」。よく言われる「黒ビール」ほどに濃くはなく、ブラウン色のビールです。ビターチョコや良く焼いたトーストのような香ばしいモルトアロマ、口当たりは軽やかで飲みやすくも、余韻にホップの苦味とローストフレーバー、ほのかな甘みが調和する綺麗なビールです。
■「白」でも「黒」でもないから「茶」ビール蒸しです。
ずっと気にはなっていたんです。「白」や「黒」という分類があるにも関わらず、「茶」はないのか?と。「濃色系」でひとくくりにされてしまうのかと。
そこでスポットを当ててみました、「アサリの茶ビール蒸し」です。カカオやコーヒーほどまでいかないロースト香は、繊細な和食と意外と合うんです。
以下、作り方。
【材料(1人前)】
・アサリ 100g
・サラダ油 少々
・おろしニンニク 2g
・お好みのデュンケルビア 50cc
・濃口醤油 5cc
・バター 2g
1. フライパンにサラダ油とおろしニンニクを入れ、香りを移す。そこにあさりを入れる。
2.醤油を入れさっと焦がし、すぐにデュンケルビアを入れる。お好みで塩を少々入れてもよし。
3. ふたをして水分を飛ばしながら蒸らす。水分が減ったらバターを溶かし、皿に盛り付ける。
強めの火で素早く調理しますと、貝の旨味と水分が逃げ出しにくくプリプリとした食感を残せます。
■魚介系とお酒の相性に、香ばしさが良いアクセント。
もともと旨味のあるアサリなどの貝類には、お酒の旨味もたしてあげることでより深い味わいに。ぷりっとした食感のアサリを噛みしめながら、ニンニクとバターの香りがほんのりと。香ばしい醤油とビールの味付けで食が進みます。
口の中でデュンケルとも共演させれば、アルコールの辛味できゅっと味が締まります。軽やかな飲み口に乗せて飲み込んだ後はクリアな焙煎香が再び広がり、あさりのふくよかな旨味とビールのキレのコントラストが面白い組み合わせです。
《Beer Profile》
商品名:Weltenburger Kloster Barock Dunkel
生産国:ドイツ
輸入者および取引先:月桂冠株式会社
アルコール度数:5.0%
原材料:麦芽・ホップ
《”佐藤翔平”Back Number》
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https://www.jbja.jp/archives/14359
《参考URL》
月桂冠株式会社
http://www.gekkeikan.co.jp/index.html
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