まずはインポーターからの紹介文をもとに書かれたベルギービールJapanの商品解説を。

朝食にぴったりなビールを作ってみよう！というのが造るに至ったスタート。
そのため名前も「Mornig Sunshine = 朝日」に。

ビールイメージはヨーロッパ定番の朝食「ミューズリー」。
※シリアルの一種のようなものだそうです。

甘酸っぱい香りにドライな仕上がりのフルーツエールです。

1Lあたり150gのフレッシュラズベリーを使用。
ホップはマグナム、ハラタウブランを用いてフルーティーな
香りときれいな苦味を付けています。

また、スタイルに「マルチシリアル」とあるように、ピルスナーモルト、
ウィートモルト、オートミール、スペルト小麦、ライ麦を使用。

甘酸っぱい香りとドライな仕上がりでドリンカブルながら、
複数のモルトを使用することで味わいもしっかりとしています。

フレッシュラズベリーの甘酸っぱい香り、フルティーなホップ＆イースト香、
複数のモルト＆穀物からくる香ばしさ、まさに朝食のシリアルでしょうか。（ここまでメールマガジンからの引用）

　正直なところ、甘いものとオシャレなものは苦手な私が飲むにはハードルが高すぎやしないかと不安でいっぱいに。とりあえず飲んでみよう、とボトルが置いてあるブラッセルズ大手町店にて試飲してきたので報告を。

カウンター内のこれまたラズベリーが似合いそうな店員さんが「本っ当にラズベリーなんですよ！」とニコニコ顔でサービングしてくれた。私のもとに運ばれてくるまでに既に漂うラズベリーの香り。金を払って苦手なものを飲むなんてドMの極み乙女。しかしビールは注がれており、あとは飲むしかない。女は度胸、とばかりにズズッとすすればべたっと甘いフレーバーが口の中に…あれ？広がらないよ！むしろ苦い…ってどういうこと？
　ラベルを見ると苦さを測る単位であるIBU値は20、これは大手のピルスナーと同じぐらいだ。
鼻を近づけるまでもなく半径50センチがラズベリーのアロマで包み込まれているというのに口に含むと感じるフレーバーはホップのパンチが効いている。パンを焦がしたような軽い苦みとモルトや穀物の重厚感が後から襲ってくる。甘い香りがするのになぁ、と泡をなめてもしっかりと苦い。香りと味わいのギャップがいきなり横っ面を張られる感じにも似た混乱を引き起こす。鼻から思い切りラズベリーの香りを吸い込んだままビールを口に含むと脳内が大慌てで情報の交通整理を始めるのがわかる。甘いと見せかけて完全にフェイントを喰らわせてくる面白さに何度もやっていたらむせそうになった。

ほかにトゥミチュバ（イタリア語で「悩み」や「頭痛の種」の意。なんでもイタリアの男性は奥さんや恋人をそう呼ぶことが多いのだとか）という小麦を使ったウィートダブルIPAという見た目どおりの苦旨いものも販売中である。

以前にこの醸造集団が作ったグロスバルサというホワイトビールながらIPAのような爽やかな苦みを感じるというタイプとは違い、きっちりと苦い。しかし、温度の上昇で花のような軽やかなフレーバーに変化するのも楽しい。ボトルの底のほうは重厚な甘みが舌を覆うような瞬間があるのだが、そのあとには何事もなかったかのような喉越しに戻る。これは是非ともグロスバルサと飲み比べて欲しい。

これらの面白いビールはベルギービールJapanのサイトでは残数僅かだが、今ならブラッセルズ大手町店を始めとした系列店などで飲むことも可能だ。店舗によっては売り切れも予想されるのでどうしても飲みたい向きは事前の問い合わせをお忘れなく。

■モーニング・サンシャイン330ml・・・630円（税抜）
アルコール度数　5.7％
スタイル　スペシャルビール
ベルギービールJapan　通販サイト
■トゥミチュバ330ml・・・630円（税抜）
アルコール度数　7.1％
スタイル　ウィートダブルIPA
ベルギービールJapan　通販サイト