新年あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。
皆さん、元旦から美味しいビール飲んでますか?
日本には古来から、お屠蘇という「新年にお酒を飲む」習慣があります。素晴らしいですが、ビール好きならば「ビールでお屠蘇」と洒落こみたいところですね。(笑)
2017年、ビールシーンはどのように進化していくのでしょうか?
ここ数年、日本のビール環境は大きく変わりました。
クラフトビールという言葉が一般化し、多くのメディアでも取り上げられるようになり、クラフトビールを扱う飲食店や酒販店もどんどん増えています。
日本でクラフトビールの歴史をさかのぼると1994年の法改正にたどり着きます。
年間2000キロリットルの醸造設備が必要だったビール免許が年間60キロリットルに引き下げられました。
大幅な規制緩和が行われ、小規模な醸造所が生まれました。
ビールが、大手企業の寡占ではなくなったのです。20年ちょっと前の話です。
それは、『もう、20年』なのでしょうか? それとも『まだ、20年』なのでしょうか?
正直言うと私は『20年以上たってこれかぁ……』といった気分です。これは自己批判も込めての感想です。
クラフトビールのムーブメントは、本来はもっともっと速く大きく広がっていなければならないはずだったと感じています。
クラフトビールがブームではなく文化となることが必要です。
将来的には “クラフト”という言葉が取れて、誰がどのように造ろうが「ビールはビール。美味しいものは美味しい」というようになるべきです。
醸造所の規模は問題ではありません。定義の言葉遊びは迷宮に迷い込むだけですし、大手メーカーを排他する考え方は、ナンセンスです。
造り手が強い意志をもって“作品”と胸のはれるビールを造り、それを流通や酒販が正しく運んで提供し、飲み手がそのメッセージを受け止める感受性を持つことが必要です。
そして、そのすべてに“伝え手”が大きな役割を果たさなければならないと考えています。
JBJAは今年もさらに多くの皆様にビールの素晴らしさを伝えていきまので、引き続きよろしくお願いいたします。
一般社団法人 日本ビアジャーナリスト協会
代表理事 藤原ヒロユキ
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。