[ブルワー]2017.2.14

ビア女の酒場放浪記(35)ミュンヘンの革新的なブルーパブ「ギージンガーGiesinger Bräustüber」

伝統的なビールの都でありながら、革新的なビールをも生み出しているドイツ・ミュンヘン。
そんなミュンヘンのビール事情に触れたいなら、ユニークなブルーパブに行ってみませんか?

ギージンガー醸造所は2006年に醸造を開始したばかりの若い醸造所。
設立当初の名前が”ビール研究所”であったことからも分かるように、醸造長のサイモン・ロスマン(Simon Rossmann)氏は、革新的なビールを数多く手掛けています。


2014年に場所を小高い丘の上に建つ聖十字教会のお膝元、マルティン・ルター(Martin-Luther)通りに移し醸造所兼レストランをオープン。
それがGiesinger Bräustüberです。

ビールのラベルには、町のシンボルでもあるこの教会の鐘楼と身廊が描かれています。
ご近所さんに愛される醸造所ながらも、造るビールはニュースタイル。

個性的な味わいは口コミであっという間に広がり、ご近所さんはもとより世界中のビアファンが訪れています。
現在では、ディナータイムには予約をしないと席が取れないほど!
狙い目は平日のランチタイムです。

ヴァイツェンやヘレスなどの定番ドイツスタイルのビールの他に、小麦のスタウトやドッペルアルト、ドライホッピングヴァイツェンなど、これまでにない新しい味わいのビールも造っているのがオモシロイ。
既存の概念にとらわれず、遊び心があります。
でもそれができるのは、しっかりとしたビール造りの基礎知識・土台があるから。
端正な顔立ちをした伝統的スタイルの定番ビールを飲んでそう確信しました。

レストランからビール醸造の様子を覗き見ることができます。
楽しそうにおしゃべりする若いブルワーさんたち。でも醸造釜の中を見る目は真剣そのものです。

瓶詰めラインも完成し、ボトル販売も行っています。
今後ギージンガーのビールが世界中のビアファンをあっと言わせる日もそう遠くはないかもしれません。

Giesinger Bräustüber
住所:Martin-Luther-Str. 2, 81539 Munich
営業時間:
月 – 木 11:00 – 23:00
金 – 土 11:00 – 24:00
日 10:00 – 22:00
醸造所ホームページ(ドイツ語のみ)
トリップアドバイザー

ギージングビア女の酒場放浪記ミュンヘン

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

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この記事を書いたひと

コウゴ アヤコ

ビアジャーナリスト

1978年東京生まれ。看護師を経て、旅するビアジャーナリストに転身。旅とビールを組み合わせた「旅ール(タビール)」をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ドイツビールに惚れこみ1年半ドイツで生活したことも。『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『BRUTUS』(マガジンハウス)など様々なメディアで執筆。

最近はキャンプとサウナにドハマり中。そこにもやはりビールは欠かせない。最高の「ビアキャンプ」&「ビアサウナ」を求めて、日本全国津々浦々旅をしている。

■執筆歴■
-海外生活情報誌ドイツニュースダイジェストで「旅ールのススメ」連載中
ビール小話 (ドイツニュースダイジェスト)2009~16年連載
-東海教育研究所かもめの本棚onlineにて「旅においしいビールあり」
-クラフトビールで乾杯!(日本トランスオーシャン航空機内誌Coralway2020年9.10月号特集)
-ビール王国(ワイン王国)
-ビールの図鑑・クラフトビールの図鑑(マイナビ)
-BRUTUS(マガジンハウス)
-an・an(マガジンハウス)
-CanCam(小学館)
-DIME(小学館)
-東京人(都市出版)
-るるぶキッチンmagazine 秋冬号(JTBパブリッシング)
など
■出演歴■
-アサデス。7(KBC九州朝日放送)
-KURASEEDS(J-WAVE81.3FM)
-食べて!歌って!まるごとユーロ!ドイツ語(NHKラジオ第2)
-トークイントーク(フレンズFM)
-売れ筋RANKING~クラフトビール(KTSライブニュース)
-よじごじDays(テレビ東京)
など

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