ドイツ・チェコの自転車旅でインスパイアされた「PILS LAGER」―ビアレポート(132)
そこそこ自転車好きな私です。
昔は自転車が好きでよく乗っていました。といっても、ロードバイクのような本格的なものではなく、クロスバイクというロードバイクとマウンテンバイクの中間くらいの自転車です。通勤やちょっとした遠出をする際に使ったりしていました。
よく、自転車の魅力は「自分の力で遠くへ行けるから」「風を切る爽快感があるから」なんてことが言われますが、自分の場合はそんなことはなく、「なんとなくかっこよさそうだから」でした。はい。
さて、今回ご紹介するビールは、自転車を使った旅からインスパイアされた、イギリスのフォーピュア「PILS LAGER」。
フォーピュアは、2013年にイギリス・ロンドンで創業したブルワリー。フォーピュアとはビールの原料である麦、ホップ、酵母、水の4つを表しています。レギュラーで販売しているビールは6種類。この「PILS LAGER」と、「AMERICAN PALE」「SESSION IPA」「IPA」「FLATIRON AMERICAN RED」「OATMEAL STOUT」です。
「PILS LAGER」は、ドイツとチェコの自転車旅行でインスパイアされ(誰が自転車旅行したのかはどこにも書かれていませんが、おそらく創業者のDaniel LoweとThomas Lowe)、彼らなりのジャーマンピルスナーに仕上げたもの。ホップはミッテルフリューとザーツを使用しています。
と、ここでふと思ったのですが、ドイツって自転車の飲酒運転はOKなのでしょうか(彼らが飲酒運転していたというわけではなく単なる疑問)。
例えば、ドイツにはラドラーというビールをレモネードで割った飲み物があります。ラドラーは「自転車に乗る人」という意味で、ラドラーは自転車乗りに好まれたというような話を耳にしますが、そんなイメージもあってドイツでは自転車の飲酒運転はOKのような気もしてしまいます。
が、アウトです。アウト。
自転車で飲酒運転すると罰金はもちろん、自動車の免許も剥奪されることもあるようです。飲んだら乗るな、飲むなら乗るな。気をつけましょう。
で、飲んでみました。グラスからはフラワリーなアロマ。モルトはある程度感じるものの、やや軽め。IBUは35で、後味には適度な苦味が残ります。全体的にやや軽い印象はありますが、自転車に乗って疲れた体にはぴったりかもしれません。
あ、もちろん、日本でも自転車の飲酒運転は違法ですのでご注意を。
【BEER DATA】
PILS LAGER
生産地:イギリス
醸造所:フォーピュア
スタイル:ピルスナー
アルコール度数:4.7%
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。