「ザ・プレミアム・モルツ」刷新 より華やぎのある味に
本日発売 新「ザ・プレミアム・モルツ」の特徴
3月14日にリニューアル新発売した「ザ・プレミアム・モルツ」の戦略説明会とテイスティングセミナー、同じく リニューアルする「サントリー 〈天然水のビール工場〉 東京・武蔵野ブルワリー」(旧武蔵野ビール工場)の工場見学をJBJAメンバー2名で取材・体験してきました。こちらは後編です。(前編はこちら)
新「ザ・プレミアム・モルツ」の特徴は「香り、コク、香り。」と続く華やかなで印象的な香りと記憶に残るまろやかなコクです。
- 飲み始める前から立ち上がるグラスに注いだ時の華やかな香り
- 口に含んで飲み込む際の上質なコクとうまみ
- 戻り香と呼ばれる飲んだ後に口の中に膨らむ華やかな香り
1,2,3と時間の経過に沿ってそれぞれ明確に感じらる上に、特に3番目の「口の中に膨らむ華やかな香り」が後々まで美味しい余韻を残します。飲み飽きず何杯でも飲める上品な味わいになりました。
「ザ・プレミアム・モルツ」は「世界で一番飲まれているピルスナービールの”最高峰のビール”をつくりたい」という想いから出発し、現在まで「こだわりの素材」と「こだわりの製法」をモットーに造り手から情熱と愛情を注がれ続けてきました。「人と自然と響きあう」という企業理念のもとに絶えざる進化を続けてきた、プレミアムという言葉にふさわしいビールです。
リニューアルした工場見学の通路には醸造家の写真が並んでいるのですが、その写真からは「惚れていなければ続けられないよ」とそんな声が聞こえてくるように思いました。
工場見学ではビールの醸造の過程とパッケージラインを見学できます。リニューアルに伴って、こだわりの素材と製法がよりわかりやすく表示されていました。
惚れられるビールには惚れられる理由がきちんとあると言うのが、見学をしてみると良くわかります。
週末、誰かと大切な時間を味わいたい時や、ゆっくり自分を愛でたい時に「テーブルの花を買いたくなるような心持ち」で「ザ・プレミアム・モルツ」を買いたくなるだろうな。などと工場見学中考えていました。
「人と自然と響き合う」サントリーのこだわり
~自然の恵み~「こだわりの素材」 |
①希少な伝統種の系譜を受け継ぐ「ダイアモンド麦芽」 |
②厳選した「欧州産アロマホップ」と「ファインアロマホップ」 |
③ピュアで安定した「深層地下天然水」 |
~人(醸造家)の技術~「こだわりの製法」 |
①麦芽のうまみ成分を引き出す「ダブルデコクション製法」 |
②ホップの香りをより豊かにする「アロマリッチホッピング製法」 |
③深層地下天然水を醸造するための努力(調査・研究・水源涵養) |
リニューアルと同時進行・プレミアムフライデー戦略
2月24日のプレミアムフライデーに飲食店で先行発売されていた新しい「ザ・プレミアム・モルツ」を体験された方はいらっしゃいますか?
金曜日に「ザ・プレミアム・モルツ」を飲みましょうというプレミアムフライデー戦略は
先日はじめて行われた訳では無く、2012年のリニューアルの際には既に「金曜日はプレモルの日」というプロモーションが行われていて「週末の自分へのご褒美」と「ザ・プレミアム・モルツ」を結びつけたプレミアムフライデーの前身の様な活動が開始されていました。
「おつかれさま」と相手をねぎらいながら乾杯する。自分が美味しいと思う(自分にとってのプレミアム)ビールでグラスを傾けるといった情緒的な価値の訴求は、当時(東日本大震災後の)多くの人の心の隅で起きていた価値観の変化に上手く寄り添い、生活に溶け込んできました。
「頑張った自分へのご褒美に少しだけ特別なものを」「週末には仲間と肩肘張らないささやかな乾杯を」という習慣・文化は今ではすっかり定着しているように思います。
今回発売となる製品は2012年に続く2回目の大幅なリニューアルになりますが、同時期に官民連携の「プレミアムフライデー推進協議会」が設立されるなど(2016年12月)時代の方が「ザ・プレミアム・モルツ」に寄り添って来ました。時代の風をも受けてプレミアムな時間の演出にプレミアムな商品が活躍するのは必然でしょう。
プレミアムフライデーとは(経済産業省ホームページより)
個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで
(1) 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
(2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
(3)(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組。
取材を通して
この様な機会でも無ければ接点の持ちづらい皆様と会話をするきっかけを頂き、会話の中でこの方々はどこまでも「ビールが好きで」「ビール造りを愛してやまない」のだろうなという確信を持ちました。
質問をする頃には毎度ほろ酔いで、酔ってでもいなければ出来ない愚問にも誠実なお答え頂きました。(前編の続きを以下に載せます)
Q何処よりも早く(競合他社)水に特化し、天然水を醸造するという手間暇のかかる事業に着手されてきた御社ですが、21世紀になり水に対しての意識が高まりようやく時代が追いついて来たという感はございますか?
Aええ、我が社は面白い会社でね。どんどん新しいことをやらせようとする。確かに時代と調和してきたように思います。
(サントリービール株式会社 常務取締役 マーケティング本部長 木村穣介氏)
「ザ・プレミアム・モルツ フェスティバル」
今年も新しくなった「ザ・プレミアム・モルツ」をはじめとする4種類の樽生がお試し価格で気軽に楽しめるビアガーデンスタイルのイベントが4月26日から全国17都市で開催されます。会場では工場直送の「ザ・プレミアム・モルツ」が提供されるほか、今年の見所として10都市限定で開催初日にサントリービール(株)の醸造家がこだわりを紹介する「醸造家セミナー」開催でしょう。醸造家の想いに直接触れるチャンスをお見逃し無く!
札幌4/28・仙台6/3・東京4/26・横浜4/28・名古屋4/27・大阪4/27・京都(調整中)・神戸4/28・広島5/7・福岡5/7
〇「ザ・プレミアム・モルツ フェスティバル」ホームページhttp://www.suntory.co.jp/beer/premium/fest/
参考文献
なぜザ・プレミアム・モルツは売れ続けるのか?(片山修 小学館)
キリン対サントリー(永井隆 日経ビジネス)
水危機ほんとうの話 (沖大幹 新潮社)
水の知 (東京大学「水の知」サントリー編 )
水の日本地図 水が映す人と自然(沖大幹 村上道夫他 朝日新聞出版)
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。