Brewers Association Beer Style Guidelines 2017 Edition
米国ブルワーズアソシエーションから2017年版の
ビア・スタイル・ガイドラインが発表されました。
今回も150以上のスタイルに分けられています。
メジャーではなくとも各国の特徴的なスタイルも網羅しています。
Ginjyo Beer or Sake-Yeast Beerなんてモノもあります。
そして今回大きく変わったところがあります。
「会長職を辞してからの僕は新しいビアスタイルガイドラインを作る事と
古くからのブルワーへのインタビューで忙しいんだよ」
と語っていたチャーリー・パパジアン前米国ブルワーズアソシエーション会長。
本当に大きく変わっていました。
2016年版まではそれぞれのビアスタイルガイドラインは文章で書かれていましたが、
今回から
色
透明性
モルト
ホップ
苦味
発酵による特徴
ボディ
とそれぞれ独立して箇条書きされています。
これによってスタイルを表すのに必要な情報は抜け落ちなくほぼすべて表せられ、
「文章中に表記されていない」事により経験で対応するしかなかった部分が減りました。
経験したこと、飲んだことのないスタイルでも理解できるようになってより多くのビアラバーにとって扱いやすくなります。
(もちろん経験するに勝ることはありません。)
もう一つ、
Additional Notes追記が記されているスタイルもあります。
例えば
Dutch-style Kuit,kuyt or koytと言うスタイルでは
Additional notesとして
This style of beer was popular in the Netherlands from 1400-1550
「このビールのスタイルは西暦1400年から1550年にかけてオランダで人気でした。」だそうです。
こんな追記の部分が世界的な薀蓄の最低ラインになると言うわけです。
状況により賛否があるビアスタイルではありますが、
世界的にはビアスタイルガイドラインは必要なモノと認められています。
全てのビアスタイルガイドラインを熟知する必要はありませんが、
自分の好きなスタイルを覚えると好みのビールとの出会いのチャンスは広がります。
上のリンクからは2016年以前のヴァージョンも入手出来ますので
違いや過去のスタイルもご覧になってみてください。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。