2010年世界主要国のビール消費量
2010年の世界主要国、地域、各国民一人当たりのビール消費量を、キリン食生活文化研究所が発表した。この調査は世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づくもので、1975年から統計を始めている。
以下、レポートのまとめを転載させていただく。
■世界の総消費量は、約1億8269万kl。前年比は2.4%増と、25年連続の増加。東京ドームをジョッキに見立てると、約147杯分に相当。
■国別では、中国(前年比5.9%増)が8年連続で世界No.1。上位25カ国では、ナイジェリア(前年比17.2%増)、インド(前年比17.0%増)、ブラジル(前年比16.0%増)なども高い増加率となった。
■地域別では、アジア(前年比5.3%増)が33.6%の構成比を占め、10年以上増加を続けている。また中南米(前年比6.5%増)やアフリカ(前年比10.1%増)も全体の消費を牽引し、中南米は直近5年間で最大の増加率となった。
*表やグラフなどの詳細はキリン食生活文化研究所のレポートでご覧いただけます*
日本の国別ビール消費量を見ると、前年比2.8%減の7位。国別一人当たりビール消費量ではアジアで最も多い45.4Lで38位、大びん換算で71.7本(前年比2.4本減)という結果に。なお、この調査での「ビール」は、発泡酒や新ジャンルも含まれた数字だ。
国別消費量で伸ばした中でも、インドは経済成長に加え販売店の増加や物流網が整ったこと、海外企業の進出などが起因しているとされる。またブラジルは、経済成長による所得の増加や人口の拡大もあるが、サッカーのワールドカップという一大イベントが影響したと見られている。
東日本大震災によってビールメーカーの製造・流通などが大きな被害を受けた2011年。来年はどのような結果になるだろうか。早く2011年のビール消費量が知りたい(サッカーワールドカップがどれくらいブラジルのビール消費に影響したのかも知りたい…)■
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