パンケーキに合うピルスナー
寝言は寝てから言え、と言われそうですが、本当にそんなビールが存在するのです。「シュマッツビアダイニング吉祥寺」のオリジナルビール、吉祥寺ピルスナーがそれです。
吉祥寺という新しく若さにあふれる街、仲間や家族と楽しく過ごせる街、都心から近いのに井の頭公園など自然も豊かな街…。それらをイメージして作られたという吉祥寺ピルスナーのスタイルはジャーマンピルスナーというものの、ボヘミアンピルスナーのようなほのかな甘みを感じるタイプです。ハラタウブラウンというホップを使用することに決めたのも古くて新しいなど様々な魅力を持つ吉祥寺のイメージにぴったりだと思ったからなのだそうです。ハラタウブラウンはネルソン・ソーヴィンのように白ワインのような香りを感じられる近年人気のホップです。そのためか、ビール全体の印象は華やかなのに地に足がついている味わいです。
ドイツの伝統料理だけではなく、革新的な料理も揃っているこちらのお店のどんな料理とのペアリングを考えて開発されたのかをシュマッツの共同代表創始者、マーク・リュッテンさんとクリストファー・アックスさんに伺いました。すると、「全部に合います。個人的にはドイツ風シャルキュトリーボードと合わせて、みんなでワイワイ飲んでほしいけどデザートにだって合います。」とのことです。
はぁぁ????御社のデザートってインスタ映えみたいなこんもりと生クリームがトッピングされたパンケーキですよ?パンケーキとピルスナーを合わせるというのですか?という心の声を押し殺し、試してみました。まさかのナイスペアリング。確かに生クリームとは難しいものの、ビールのほんのりとした甘みがパンケーキのそれととてもよく合うのです。
面白くなって色々な料理と合わせてみたのですが、どれも悪くありません。
シュマッツビアダイニングは表参道、赤坂、神田にもあり、数種類のオリジナルビールが提供されています。ベルグバウムというジャーマンエールはフルーティーな香りが印象的でさらりと飲むことができ、フェルンヴェーというペルエールはしっかりとした苦みがあるものの、ボディが重くないため、さっぱりとした口当たりです。また、ヴンダービアというヴァイツェンはエステル香が心地よく、ポーターのハッフェンストッフはモルトのロースト香が軽やかで、ドリンカブルな仕上がりです。他にもビットブルガーやエーデルピルスといったドイツを代表するピルスナー、エルディンガーというヴァイツェンもあるので大勢で行って飲み比べをするのも楽しそうです。なお、この店のビールの提供方式は赤坂店や神田店が冷蔵式なのに対し瞬冷式。もちろん、こちらでもそれぞれのビールに適したガス圧で提供されます。 赤坂や神田とのサーバーの違い、注いでくれるビアテンダーの個性などを愉しむのもいいでしょう。
溝ノ口に程近いブルワリーにて委託醸造されたこの吉祥寺ピルスナーは今のところ飲めるのはここだけです。ただ、シュマッツ初のボトリングもされていることからいずれは他のお店でも飲めるようになるのかもしれません。それまでは待てない皆さん、ぜひ吉祥寺まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
◆シュマッツビアダイニング吉祥寺店 店舗概要
住 所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-2ルルビルB1F
電 話:0422-27-1288
アクセス:JR中央線・総武線、京王井の頭線「吉祥寺」下車 北口徒歩3分
営業時間:ランチ、ティータイム、ディナーで提供メニューが異なります
ランチ11:30~15:00
ティータイム15:00~17:00
ディナー17:00~23:00
※ラストオーダー ランチ、ディナーは30分前 ティータイム17:00
定 休 日:年末年始
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。