ブルワリーさんに2017年を振り返ってもらいました!
あけましておめでとうございます。昨年も多くの方に読んでいただき感謝しております。イベントで、「いつも読んでいます」と声をかけてもらい、とても励みになっています。今年も造り手と飲み手をつなげる役割を果たしていけるよう頑張ってまいります。
今年初の記事は「ブルワリーが振り返る2017年」と題し、アンケートを実施。回答が得られた7社のブルワリーさんの声をお届けしたいと思います。
アンケートの内容は①2017年1番印象に残った業界ニュース ②自社以外で、1番印象に残ったビール ③今年の抱負の3点を回答してもらいました。
では、早速どうぞ。
いわて蔵ビール
①ヤッホーブルーイングの銀河高原ビール買収
今回の事柄で10年ひと昔といいますが、20年経ち地ビールの歴史に1つの区切りがつき、新しいクラフトビールの業界に変わっていくと思いました。ちょっと激流になるのでは? と感じています。
②秋田あくらビール あきた吟醸ビール
吟醸酵母、自然酵母のような香りでやさしい味。米というより酵母の香りがとても印象的でした。
③基本に立ち返る
近年クラフトビールブームと言われていますが、いわて蔵ビールとしては足元を見て、決しておごらず謙虚に生きようと思います。もう一つは人材育成。後藤孝紀工場長とは長年のパートナーですが、もう一段回上のステップに行くにはお互いに今の殻を破らなければいけないし、この2人に割って入る3人目、4人目を育てることが必要だと考えています。また、全国地ビールフェス in 一関も20年が経ち、次のステップを検討しています。田舎だからできるもっともっと地域や参加する人を巻き込むイベントにしなければと悩んでいます。
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ハーヴェスト・ムーン
①サッポロホールディングスのアンカー・ブリューイング・カンパニー買収
②箕面ビール 桃ヴァイツェンシリーズ
③足元をしっかりと固めつつ、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思っています。
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サンクトガーレン
①特になし
②Tree House Brewing Company Julius(アメリカ)
③直営店舗を出したいです。
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富士桜高原麦酒
①ヤッホーブルーイングの銀河高原ビール買収
②バレルエイジのビール
すいません。1つにしぼれませんでした。
③富士桜高原麦酒は20周年を迎えます。20周年記念限定ビールや20周年を機に新しいことにチャレンジしたいと思います。
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松江地ビール ビアへるん
①酒税法改正によるビール減税
②BFM アベイ・デ・サン・ボンシエン2015(スイス)
③地元島根でたくさんのビールを飲んでいただく年にしたいと思います! 地元オンリービールや企画などたくらみ中です。
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THE BREWMASTER
①ブルーパブの新規開業
②佐賀県 宗政酒造さんのビール
なかなか九州でも見かけることがありませんでしたが、何年かぶりに見かけました。
③新商品の発売と九州ビアフェスティバルのさらなるパワーアップです。
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宮崎ひでじビール
①九州初ホップの収穫
日本全国色々な所でホップの栽培がおこなわれていますが、これまで南の地域ではできないと言われてきたホップの収穫が現実になったこと。
WBA(ワールドビアアワード)にて、「栗黒」がスタウト・ポーター部門で世界一になった事。
②KIRIN グランドキリン WHITE ALE
小麦麦芽を使用しているのにキレの良さがありながら、やさしく喉を通っていきます。ネルソンソーヴィンホップの華やか香りが上品で、今年一番印象に残っているビールです。
③品質の良いビールを製造していく事
もっと工場スタッフ全員で品質や味の追求をして、しっかりとした土台固め(酵母の発酵・衛生管理)を徹底していきます。
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ブルワリーさんとしてはやはり、他社買収の話題が多く挙がりました。飲み手側も展開に注目している方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。抱負については、品質向上や新規の事業展開が出てきました。今後の情報が楽しみですね。今年もビールイベントが各地で開催予定ですので、ぜひご都合をつけて色んなビールを味わっていただきたいと思います。
最後にアンケートにご協力くださったブルワリーのみなさまに感謝申しあげます。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。