[イベント]2010.10.4

ヨーロピアンビアフェスティバル

10/1(金)、有楽町の交通会館で「ヨーロピアンビアフェスティバル」がおこなわれた。
会場には、日本未入荷のビールを含む、北ヨーロッパのビールが30種類余り並び、多いに賑わった。

気になった銘柄を幾つか紹介しよう。


ラーデルベルガー・ピルス
 イエナ社が輸入しているジャーマンスタイル・ピルスナー。クリアーな苦味が印象的だ。今回は日本初の樽生でのサービングである。
 すでにボトルは何度も飲んでいて、その度「素晴らしい」と感じていた逸品だが、樽生はさらにフレッシュな印象を与えてくれた。今後は継続して樽生も輸入されるとのことで、各所ビア・パブで飲むことが出来る。楽しみだ。
イエナ社はすべてリーファー(定温)コンテナーで輸入しているので状態が素晴らしい。


ニューキャッスル・ブラウンエール
 イングランドの北東部(イギリス全体からすると東部中央あたりに位置する)にあるニューキャッスルという町で生まれたブラウンエール。ホップの苦味は控えめで、ナッツやキャラメルを思わせるモルトの香りが全面に出ているビールだ。
 以前から日本に輸入されていたが、透明ボトルということもあり、オフフレーバー(特に日光臭)が付いたものが多かった。
 今回は、新規にアイコン・ユーロパブ社が輸入しているものを飲んだのだが、実に素晴らしかった。モルトの香りに加えて、みずみずしいフルーティーなフレーバーが、とても心地よかった。品質管理に気を配る輸入会社が輸入したビールは本当に美味しいと感激した。ニューキャッスル・ブラウンエール、これからはもっと飲みたいと感じた。


Alpirsbacher Hefeweiss Hell
 今回初めて見るビールである。クローブにも似たフェノール香が上品に漂う、上質のへーフェ・ヴァイツェンである。


Waldhaus Diplom Pils
 ノーブルなホップアロマとシャープな苦味が素晴らしい。このビールは日本未入荷のビール。残念だ。輸入代理店が決まればいいのだが…。

 また、今回の会場でとても面白い本を発見した。
「ビールを楽しむドイツ語」だ。
ビールにまつわるドイツ語が満載でとても面白い。

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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