【ビアライゼ】ポーランド シュチェチンの新しい醸造所「Nowy Browar Szczecin」
ビアライゼ、それは美味しいビールを求めて、日本や世界各地をめぐる旅です。2018年1月の始め、ポーランドの都市シュチェチンを訪れた際、出逢ったブリュワリー「Nowy Browar Szczecin」について、レポートいたします。
シュチェチンを訪ねて
シュチェチンとは、ポーランドの北西の都市です。ドイツとの国境が近く、バルト海に面し、オーデル川の両岸に街が広がっています。神聖ローマ帝国、ポメラニア、スウェーデン、ドイツ、ポーランドと統治者は何度も変わっている歴史的な街でもあります。現在は、造船や水運が盛んな湾口都市として栄えています。
シュチェチンへはドイツの首都ベルリンより、電車で約2時間半ほどで到着します。ポーランドは物価が安いので、ドイツ人が買い出しに来ることも多いそうです。観光スポットは旧市街にまとまっているので、1日でほとんどの場所を回りきることができるでしょう。カトリック教会が多数あり、外観や内部の装飾が素敵です。また、ポメラニア公爵の城も見どころです。
新しい醸造所「Nowy Browar Szczecin」
シュチェチンの市街地の一角には、自家醸造しているレストラン「Nowy Browar Szczecin」があります。「Nowy Browar Szczecin」とはポーランド語で、その意味は「シュチェチンの新しい醸造所」です。ネオロマリズムと新ルネサンスの特徴を組み合わせた、この醸造所の建物は1853年に設計されたものです。かつてはワイン倉庫やコンサートホールとしても使われていました。今はお洒落な醸造所兼レストランですね。
さて、店内に入りましょう。すぐ見えるのはバーカウンターです。右手にはレストランルーム、その奥には中庭があります。また、地下のワイン倉庫だった場所も、レストランルームとなっています。どこも上品な雰囲気を感じられます。醸造所として稼働し始めたのは2015年ですので、名前の通り、新しい醸造所ですね。
店の奥には醸造設備があります。まさに醸造所という存在感のある風景ですね。手前に写っているテーブルも客席ですので、醸造設備のすぐそばまで行くことができます。また、この醸造設備は実際に稼働しているので、仕込んでいる風景を見ながら、ここで造ったビールを飲むという素敵な体験ができます。
お店で飲むことができる、醸造所で製造しているビールは4種類です。
・Light Lager(ライトラガー) アルコール分5%
・Pils(ピルスナー) アルコール分5%
・Dark Lager(ダークラガー) アルコール分5.2%
・Wheat Beer(ウィートビア)アルコール分5%
通常メニューはポーランド語ですが、英語のメニューもあります。なお、ポーランドの現地通貨はズロティですが、持ち合わせがなくてもクレジットカードで支払いできます。
「Wheat Beer(ウィートビア)」をオーダーしました。醸造所のラベルの入ったグラスは、ビールによって形状が異なり、ビールのスタイルに応じて最適なグラスで提供されます。小麦のビールらしく、小麦色の液体に少し濁りのある外観が特徴的ですね。フルーティな香りと、口に含むとそれに加え、小麦麦芽らしい甘みを感じます。観光で歩き回った後ですので、とても美味しいです。料理も頼みつつ、仕込をしている風景を見ながらビールを楽しみました。
続いて、「Light Lager(ライトラガー)」「Pils(ピルスナー)」を頂きました。どちらも美味しかったです。「Dark Lager(ダークラガー)」は打ち抜かれて(品切れ)いたため、飲めなかったのが残念です。
素敵なビールとの出逢いに感謝!
Nowy Browar Szczecin
ul. Partyzantów 2,
70-222 Szczecin
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。