中味ぎゅぅっ!なイベント報告-1〈Craft Label SECRET TAP 第10弾 Barbe Rouge Berry IPA ver.2〉開栓式~そのビールとマリアージュ~
Innovative Brewer(イノベイティブブリュワー)から「マスターブリュワーの密かな野望を形にした」と謳う「Craft Label SECRET TAP」シリーズの記念すべき第10弾『Barbe Rouge Berry IPA Ver.2』が、2月13日銀座と名古屋同時発売開始となった。
銀座では、銀座ライオン GINZA PLACE 店にて2月13日19時より「開栓式」イベントが開催された。50名を越える参加者(*公式FBによる)を集めてマスターブリュワーの新井 健司氏と共に和やかに熱い時間を過ごした。
19時からの2時間に、たっぷりと用意された様々なコンテンツを、新井氏やお店の方のお話しも交えながら全3回に分けてじっくりお伝えする。
今回は、シークレットタップ第10弾を記念した特別な内容のセミナー形式での開催。この日のために用意されたスペシャル・マリアージュ・プレートと、シークレットタップ「ポラリスビター(第9弾)」「バーブルージュベリーIPA Ver.2(第10弾)」の2種とInnovative Brewerのクラフトビール「Innovative Brewer THAT’ HOP 絶妙のモザイク&シトラ」の3つのクラフトビールを多彩なコンテンツと共に満喫した。 その他にも店内のすべてのビールが飲み放題となっており、クラフトビールになじみの薄いサッポロビール・ヱビスビールのファンにもお買い得なイベントとなっていた。
目次
シークレットタップとしては初めての、2ndバージョンがリリース
シークレットタップシリーズとしては初めて、2ndバージョンがリリースされたのがこのバーブルージュベリーIPA Ver.2。
【テイスティングノート】 バーブルージュベリーIPA Ver.2は、とにかく薫りを堪能したくなるビールだ。通常は他のシークレットタップのシリーズと同様、スタンダードな細身のグラスでの提供であるが、今回のイベントではVer.1で使っていた専用バーガンディグラスでのサーブもあり、楽しみ方のバリエーションを増やす体験も提供された。この体験はイベントに参加できなかった皆さんにもぜひ知っていただきたいと思う。
グラスで鼻を覆うようにして薫りを吸いこむと、いちご狩りのハウスに入った瞬間のような甘い香りがスッと鼻腔を刺激して拡がり、追いかけるように乾いた芝生に寝転がった時の草っぽさが香る。
次にくるのはファーストノートの印象とは全く異なる、しっかりした苦味とキリッとした喉ごし。ラストに緩々としたグラッシーな香りとともにジワリとした苦味が名残を惜しむように主張してくる。
(せっかくの専用グラスなので、このビールをこのバーガンディグラスで飲みたいなぁという方に朗報。2月21日より裏メニューとしてリクエストした方のみこのグラスで提供されます。詳細は→こちら)
シークレットタップ第10弾開栓式開始!カンパイしましょう
“開栓式のイベントが初めての方はどのくらいいらっしゃいますか?
ほとんどの方が初めて来てくださったんですね。ありがとうございます。
私自身も今日のイベントをたいへん楽しみにしてきました。
まずは乾杯しましょう。皆さま、ご一緒にご唱和ください。
カンパイ!”
マスターブリュワー新井氏のあいさつとカンパイで開始されたイベントは、飲みながら食べながらの和やかなパーティー。
しかし、この日用意されたコンテンツはただのカンパイ・パーティーとは異なる、かなり充実した内容だった。
- Barbe Rouge Berry IPA Ver.2について-マスターブリュワーが語る誕生の秘密-
- マリアージュプレートのメニュー紹介-料理人と醸造家の協働-
- これまでのシークレットタップ-それぞれへの想い-
- クラフトラベルのビール体験-用意された仕掛けとは-
- 飲み比べチャレンジ-3種のクラフトビールをホップの違いで当ててみよう-
Barbe Rouge Berry IPA Ver.2について
-マスターブリュワーが語る誕生の秘密-
“なぜ、第10弾としてこの商品をVer.2にしたのか、それについてお話しします。
2013-14年にドイツへ醸造を学ぶために留学していました。その間、あちこちの醸造所や原料の現場を見て歩いたわけですが、その中でフランスのホップサプライヤーの方と知り合う機会がありました。
フランスといえばワインの国だと思い描くと思いますが、実は、最近はビールがホットなんです。
そのため、フランスのホップがあるなら見ておきたい、と思ったのがきっかけでした。話をいろいろきいてみると、フランスらしいストロベリーの香りのホップをはじめ、実にいろんな香りのホップがあるということを留学中に学んで、日本の消費者の方々にも体験してほしいと思いました。
そこで、留学から戻った後、色々な苦労を経て、なんとか商品として発売までこぎつけることができたのが、バーブルージュでした。
これが、シークレットタップ初のバージョン2にしたいと思った理由です。
しかし、バーブルージュを使うことはできたのですが、実に扱いが難しいホップでした。特徴である、「ストロベリーを思わせる香り」を引き出すのがとても難しいんです。実際、このバーブルージュベリー IPA Ver.2では、大量のホップを使っています。今提供している、Innovative Brewer THAT’S HOP シリーズと比べると5倍程度です。ただ、それくらい使っても香りも苦みもこの程度……なんですね。なんとか香りをお届けしたくて、これまでで一番試作を繰り返した、造り込みにも思い入れがあるビールです。
そして、試作品を銀座ライオンにプレゼンした時に「香り」で驚いてもらいました。これにはバーガンティグラスが合うのではないか、ということで、シークレットタップのシリーズで唯一、口が大きく開いた専用のグラスで提供することになりました。”
Ver.1からのアップグレードポイントは?
“Ver.1はアルコールが 5%だったんですが、Ver.2では4%にしました。ただ単に度数を下げたかったのではなく、ホップの香りを引き立たせるために麦の香りを抑えるというアプローチを採ったんです。
今皆さんの元に提供されている温度は、わりとキンキンに冷えていますので、少し香りが感じづらいかもしれません。ぜひ、掌であたためたり、少し時間をおいてみたりして温度を上げて試してください。全く異なる香りを呈し始めますので。”
マリアージュプレートのメニュー紹介
-料理人と醸造家の協働-
料理の解説は、会場であるBrasserie Lion(ブラッスリーライオン)銀座五丁目 GINZAPLACE店の菅原支配人から。
“今回のスペシャル・プレートは、料理長とバーブルージュベリーと合わせるのにはどういうものがいいかと討論を重ねながら、2週間以上の時間をかけて用意いたしました。もちろん、事前に試飲をした上で考え抜きました。まず、考えたのはストロベリーの香りとの調和です。しかし、ただ甘いものではない、甘いにしてもどういう系統か……と。結果、甘いハーブを中心に調整し、6品を用意しました。”
“ビンチョウマグロやコールドビーフは、もちろん合うのですが、今回ぜひビールとの組み合わせを楽しんでいただきたいのが、キャロットラペです。当店の定番メニューのひとつですが、その甘みとバーブルージュの相性を体験してください。また、燻製イワシのオイル漬けは軽めの燻製にしてあり、味わいと香りがあうようにと調整してあります。ライ麦パンはその酸味に注目しました。それにパルメザンチーズをのせて風味良く仕上げてあります。そして苺のカプレーゼ。通常はトマトを使うところを苺を使い、ベリーの香りとの取り合わせを堪能していただきたいと思います。”また、新井氏もこれまで“醸造家と料理人の組み合わせはあまり経験がない”とのことで“おもしろく興味深い”開発だったと語った。
<<次回報告第2回は「歴代のシークレットタップ」、そして、「ビールの味わい体験」をお送りします>>
【イベント情報】イベントやシークレットタップ、Innovative Brewerの最新情報はFacebookで配信されています。
https://www.facebook.com/japanpremiumbrew/をフォロー。そして次回の開栓式は、ぜひ友だちを誘って、ビールとの新しい出会いと体験に参加してみよう。
【裏メニュー】イベントで出された特別なビールやグラスでの提供が裏メニューとして登場することが決定。詳しくは→こちら
≪裏メニュー①≫「Barbe Rouge Berry IPA Ver.2樽生」ご注文限定!ご希望で『ムリーコ』と呼ばれる泡ビールをサービス。
ムリーコはチェコ語で牛乳を意味し、泡ビールが真っ白で牛乳のように見えるからそう呼ばれているようです。ほとんど泡の為ビターさは感じず苦みが苦手な女性でも楽しめビールの香りも際立ちます。
≪裏メニュー②≫ご希望の方限定「Barbe Rouge Berry IPA」 を、特別なバーガンティグラスで提供致します。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。