タバコとビールの関係
最近、完全禁煙のビアバー、ビアパブが増えている。
禁煙のお店が検索できるサイト「禁煙スタイル」に『禁煙 ビール』と打ち込んで検索すると196件が出た。さらに『ビアバー』と打ち込むと検索結果は45件となった。
上からザザーっとスクロールしていくと、ビアファンならば馴染みの名前が続いていく。
ここには載っていなかった店でも両国「ポパイ」や新橋「ドライドック」、渋谷「クラフトヘッズ」や「ジ・オールドゲート」、名古屋「レンベーク」など名店の禁煙率はかなり高い。
ビール、特にクラフトビールは香りを楽しみながら飲むことも大きな要素なので、禁煙にしているところが増えてきていると考えられる。私自身はタバコを吸わないので、ありがたいことだ。
もちろん、逆に、タバコや葉巻、パイプといった「煙」とビールをペアリングさせて楽しむことを良しとした「全席喫煙可」の店もある。
タバコをたしなむブルワーやテイスター、有名シェフやワインのソムリエも多くいるわけで、味覚の判断能力と喫煙の因果関係は立証されていない。
タバコは嗜好品なので、吸うか吸わないかは個人の問題だ。
しかし、タバコは自分以外の人にも煙が届き、臭いの影響を与えてしまうことが他の嗜好品とは大きく違う点だ。
受動喫煙の問題もある。
ロンドンのパブが禁煙になった理由は、従業員の健康被害を問題視したためだとされている。
政府広報によると、喫煙者が吸い込む煙よりも、たばこの先から出ている煙のほうに発がん性物質が多く含まれているとのことだ。
納豆やくさややチーズの香りが苦手な人もいるが、そのにおいで健康を害することは考えにくい。
好き嫌いだけでは語れない側面がある。
タバコを吸うのも吸わないのも最終的には個人の選択なので、お店に関しては上手く選んで住み分けていくのが最良なのだろうが、検索しているうちにちょっと面白いサイトを発見した。
肝臓専門医の早坂医師によると
『たばこの中の発がん物質がアルコールに溶け、体内への吸収がよくなり、食道がんをはじめ、がんのできる率がたばこだけよりも、たばこ+お酒で増します。』とのことである。
ん?
ってことは、タバコを吸わない人はもう1杯多めにビールを飲んでも肝臓に悪くないってこと?
いえいえ、それは完全に拡大解釈だな。何事もほどほどに。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。