欧和「巨峰ランビック」のお披露目
2018年5月19日~20日にて、ベルギービール「欧和(OWA )」の欧和誕生12周年記念および新商品「巨峰ランビック」のお披露目イベントが、銀座「Blue door ブルードア」にて行われました。筆者は、このイベントに参加し、「巨峰ランビック」を味わいましたので、その魅力をレポートします。
欧和(OWA)
「欧和(OWA )」とは、ベルギーで唯一の日本人ビール醸造家である「今井 礼欧(いまい れお)」氏が造るビールです。「今井 礼欧」氏は大手ビール会社退職後、スコットランドのHeriot-Watt University(ヘリオット・ワット大学)で醸造学と蒸留酒造りを学びました。その後、ドイツの醸造所で働き、そして、ランビック(自然発酵のビール)など多様なビール文化のベルギーの地に、独自のブランド「欧和」を立ち上げました。「欧和」の主な銘柄として「欧和(OWA)」「黒欧和(KURO OWA)」「OWA GRAND CRU」「欧和クリスマス」「梅ランビック(UME LAMBIC)」「柚子ランビック(YUZU LAMBIC)」「桜ランビック(SAKURA LAMBIC)」「白欧和」「いちごランビック(Ichigo Lambic)」などがあります。そして、今後は新商品である「巨峰ランビック」が加わります。
巨峰ランビックの魅力
ランビックとは、培養した酵母によって造られるラガーやエールとは異なり、野生酵母を用いた自然発酵によって造られるベルギービールの一種です。木樽で長期間熟成させて造る、手間をかけたビールでもあり、独特の酸味と風味が特徴的です。そのランビックに巨峰を漬け込み、熟成したビールが「巨峰ランビック」です。巨峰は、日本で採れたものをベルギーに輸送しているとのことです。瓶のラベルに描かれているのは、欧和のキャラクター「おうわくん / OWA Lion」です。ライオンのキャラクターの鬣(たてがみ)が巨峰の実になっており、欧和ビールと巨峰の組み合わせを、可愛く表現しています。
それでは、「巨峰ランビック」を味わいましょう。グラスに注がれた外観は淡い黄緑色、泡立ちはなく、少し濁りがあります。巨峰の香りが少しあり、口に含むと瑞々しい巨峰の風味を感じます。その後に巨峰果実の甘みと、ランビックらしいはっきりとした酸味を感じます。「巨峰ランビック」は、香りや風味をしっかり味わいたいビールです。そのため、ワイングラスのような形状のグラスを注ぎ、時間をかけてゆっくり飲むことで、温度変化による香りの立ち方などを楽しむことをおススメします。
「巨峰ランビック」に光を通すと、瑞々しい巨峰果実の色に見えます。まるで収穫された巨峰の実を皮をむいて、そのまま液体にしたような感じです。
祝 欧和誕生12周年
欧和誕生12周年記念および新商品「巨峰ランビック」のお披露目イベントでは、欧和の各銘柄のビールと「今井 礼欧」氏の料理とのペアリングを堪能しました。また、「秘蔵の12年前の初回醸造欧和」など、ここでしか味わえない体験をさせていただきました。12周年を迎えた「欧和(OWA )」、今後のさらなる飛躍が楽しみです。今回お披露目された「巨峰ランビック」は、2018年秋に収穫した巨峰を、日本からベルギーに送り生産に入るとのことです。そのため、この素晴らしいビールが市場に出るのは、来年以降になるでしょう。筆者は、再び「巨峰ランビック」が飲めることを心待ちにしております。
この記事が素敵なビールとの出逢いに役立てれば幸いです。
■OWA Brewery 欧和醸造所
https://www.facebook.com/owabeer.be/
■Blue door ブルードア 「巨峰ランビックお披露目」開催店舗
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。