2年ぶりに杜の都に東北のブルワリーが集結!【仙台クラフトビールフェスティバル2018イベントレポート】
連日続く猛暑日にも陰りがみえてきた8月の終わり。東北の地ではホップの収穫も始まった。先週は、東北最大かつ日本におけるビールフェスティバル先駆けでもある「全国地ビールフェスティバルin一関」が開催されたが、その熱も冷めやらぬなか東北最大の都市である仙台で、「仙台クラフトビールフェスティバル2018」が2018年8月31日(金)~9月2日(日)まで開催されている。
2015年から開催されている同フェスティバル。昨年は諸事情によりお休みとなったが、2年ぶりに帰ってきた。どんな盛り上がりをみせているのか仙台へ足を運んだ。
ビールとフードのNO.1を決めるBEER1 GPを開催
2年ぶりに復活したといっても、ただ再開したわけではない。「BEER1 GP」という注目企画が催されている。
これは同企画にエントリーしたブルワリーとフード店からそれぞれNO.1を決定するもので、来場者の投票によって決定する。
会場では、ケータリングカーエリア、縁日エリアでもフードを販売しているので、「BEER1 GP」へ投票したい人は、販売エリアを間違えないよう注意が必要だ。
どれも美味しそうで、迷いながらブースの前を何度も往復。こういうときに「大食い」の能力があればとつくづく思う。
ちなみに「BEER1 GP」エントリー以外のフードも絶品なので、ぜひいろいろ食べてみてほしい。
フード以上に迷うのはビールだ。活動上、各ブルワリーの特徴は知っているだけに「自分の好み」で投票する形式の場合、非常に投票しづらい……。
どうしたかは、内緒にしておく。
東北の団結力を感じることができるフェスティバル
「BEER1 GP」という目玉企画に注目が集まる今回だが、個人的に取り上げたいのが「ブルワリーの団結力」だ。
東北のブルワリーは、レベルアップのため定期的に集まり、勉強会の開催や合同でビールを醸造し、相互のレベルアップに努めている。また最近では、キリンビールとも協力し、成分を科学的に分析することで、品質の向上を行なっている。
ビールファンからも「前よりも美味しくなった」という声が聞かれ、その成果が表れてきている。
第1回開催時に取材した際は、「東北にこんなにもブルワリーがあることを知らなかった」「東北といっても広いので、一同に集まって飲めるのは嬉しい」という声を聞いた。こうした機会を継続することは、「自分たちが住んでいる地域にも美味しいビールがあるんだ」ということを知ってもらえる良い機会になる。
全国各地のクラフトビールや料理が堪能できるイベントも素晴らしいが、「ローカル」にこだわり地のものの良さを改めて地域の方々に感じてもらえるのがこのイベントの素晴らしさだと思う。
田村氏は、いずれは他の地域のブルワリーを招きたい展望をもっている。ならば「BEER1 GP」を地域対抗戦にしてみるのも面白いのではないか。両方を飲み比べることで、他所の良さも自分の地域の良さも一度に知ることができてお得感もあって来場者は喜ぶのではないだろうか。
その他にも縁日エリアでは、「KIRIN株式会社」が東北産ホップの紹介を行っている。ここでは、生ホップ、凍結ホップ、乾燥ホップ、ペレットホップと様々な状態のホップを実際に手に取って見たり、香りを嗅いだりすることができる。ホップについて、いろいろ教えてもらえるので、ビール片手にのぞきに行ってみてはいかがだろうか。
「仙台クラフトビールフェスティバル2018」は、本日、9月2日(日)11時~20時まで勾当台公園いこいの場で開催している。ぜひ、近くの方は東北のビールを堪能しに行ってみてはいかがだろうか。
意外と知らない身近な美味しさを味わう良い機会になるかもしれない。
◆仙台クラフトビールフェスティバル2018 Data
日時:2018年8月31日(金)16時~21時、9月1日(土)11時~21時、9月2日(日)11時~20時
会場:勾当台公園いこいの広場
入場料:無料
主催:仙台クラフトビールフェスティバル実行委員会
後援:仙台市
Facebook:https://www.facebook.com/SENDAICRAFTBEERFESTIVAL/
問い合わせ:アンバーロンド TEL:022-211-5686 IKIZEN TEL: 022-226-8748
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。