タイはビールもアツかった!Singhaが運営するマイクロブルワリーを訪れた
先日、タイのバンコクに行く機会があり、現地で体験したクラフトビールについて紹介したい。
バンコクというと暑さ、モンスーン独特の突然やって来るスコール、料理ではパクチーのような香草やスパイスを使った香り豊かな料理の印象が強い。ではビールに関してはどうだろう?
早速下調べに今回滞在するバンコク中心部スクンビット周辺のビアバーを調べてみた。
日本でもお馴染みのMikkellerをはじめ、クラフトビールを取り扱うパブが多いことがわかる。
その中で、タイの代表的なビールメーカー、Singhaが運営するマイクロブルワリーがバンコク市内にあることがわかった。
Singhaといえば、日本でもタイ料理店やスーパーなどで手軽に買えるタイの国民的銘柄だ。そのSingha(正式にはビア・シン)のブランドを持つブンロート・ブリュワリー社は、2009年にマイクロブルワリー「EST33」を設立したそうだ。最初の店舗をCDC(クリスタル・デザイン・センター)に、2011年にNINE店、そして2014年には Ramatree店をオープンし、現在バンコク市内に3店舗(うち醸造は2店舗)を運営している。
私は今年に入って2度、バンコクを訪れており、5月は比較的バンコク中心から近いRamatree店を訪問したが、こちらは醸造設備はなくバー・レストランのみの店舗であった。今回は、2度目に訪れた醸造設備を有するCDCショッピングセンターにある店舗を紹介したい。
CDCは、バンコク中心部から10kmほど北東の幹線道路沿いの新しいショッピングモールである。アクセスは、地下鉄MRT ラップラオ駅からTaxiで移動するか、バンコク中心部から直接Taxi移動するかのどちらかである(200-300THB程度。※交通事情による)。CDCの敷地内に入ると、すぐに「EST.33」の立て看板が目に入り、そのまま進んでいくと芝生と池の先の店舗にたどり着く。この日は、天気が優れなかったが、天気の良い日はテラスでビールとディナーをいただくこともできる。
早速店舗に入ってみよう。
入り口に入った途端、奥に並べられた醸造タンクが目に飛び込んでくる。
少人数なら醸造タンクを眺めながらカウンター席で、グループならテーブル席で料理とともにビールを楽しむのも良さそうだ。
私はテーブル席に案内してもらいメニューに目を通す。
EST.33は、どの店舗も同じメニューを提供しており、ビールは定番6種類である。
先ずは、テイスティングパドルを注文し飲み比べだ。
Lager Beer:
ジャスミンライスモルトとヨーロッパ産のアロマホップの香りによるスームスな飲み口。
Snowy Beer:
親会社シンハーからの選りすぐりのホップとイースト、質の高い小麦にSunkistのオレンジピールが調和する。
Copper Beer:
Copperは、EST.33の誇りとも言える大定番。GABAライスと特別なキャラメルモルトを使って醸造されたCopperは、EST.33が自信をもって提供する「One and Only」。
33 Pale Ale:
ローストされたモルトは、キャラメル感とレッドブラウンなボディを与え、カスケードホップが程よい苦味と南国フルーツを思わせる香りを振るまくペールエール。
Dark Beer:
Black Glutinous Rice(黒もち米)が最初にローストされることでダーク食のボディ、香ばしい匂いをもたらし、タイのエッセンスを表す。
How Beer(Alcohol free):
タイで初めて、作られたのアルコールフリーのビールである。主成分は100%モルトと上質なホップである。タイ人とドイツ人の醸造家によって作られたこのビールは、言われて初めてアルコールフリーと気づくほどの出来である。
入店時は日暮れ前でまだ明るかったが、外はすっかり暗くなり店の外では野外ライブが始まろうとしていた。バンコク再訪の際には、Singhaとは一味違う「EST.33」のプレミアムビールを飲みに来たいと思う。
<店舗情報>
EST.33 CDC店
1420/1 Pradit Manutham Road, Khwaeng Khlong Chan, Khet Bang Kapi, Krung Thep Maha Nakhon 10240 タイ
営業時間:17:00~0:00
http://www.singha.com/est33copper/en/home
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。