バレンタインデーにはこれ!
寒い日が続きますね。
こんな日はホットビールが身も心も温めてくれます。特にリーフマンスグリュークリークを飲むたびに「こんなおいしいホットビールのあるベルギー最高」と感動しています。そんな私のイチオシバレンタインビール、それがバリスタチョコレートクォードです。
でも、それだけではつまらないどころか片手落ちです。なぜならベルギーには美味しいチョコレートがたくさんあるからです。ただ、たくさんありすぎて普通であれば選べないと思います。そこで、バリスタチョコレートクォードとペアリングという条件を付けたうえでおすすめのものをいくつかご紹介したいと思います。
そもそもバリスタチョコレートクォードとは…
アルコール度数11% ストロングダークエール
チョコレートは使っていないもののコーヒーやチョコレートのような香りがします。フルボディで飲み込むときに酸味や苦みを感じるため、味わいの層の厚さがより際立つのも特徴の一つです。飲み込んだ後にエスプレッソのような苦味が広がりますが、それが旨味を際立たせてくれます。
ご存知でした?チョコレートの作り方
実は日本に輸入されるカカオ豆というのは現地で酵母によるアルコール発酵、酢酸菌による酢酸発酵を経て乾燥されています。もう発酵と聞いただけでチョコレートが身近な存在になりますね。
実は1月18日にベルギー大使館でチョコレートデーというイベントがあり、参加してきました。そこでいろいろなチョコレートを紹介していただきました。ここではパンフレットをいただいたメーカーさんのチョコレートを中心にペアリングをしてみようと思います。
では、用意したチョコレートを右手前から時計回りでご紹介します。
①ダーク、ミルク、ホワイトに続いて昨年発表されたルビーです。
これはルビーカカオ豆から抽出した成分でピンク色になっているだけで、ベリー系のフレーバーを入れているわけではないというのがすごいところです。ほんのり酸味があるのですが、メーカーによってはホワイトチョコレートにルビーを練りこんだりしているので酸味を感じにくいタイプもあります。今回用意したのはローゼンハイムのチョコレートとビスケット。(原材料のルビーチョコレートがベルギーのカレボー社)
酸味は弱めで、味わいはビールの邪魔をしないものの、ビールの添えものという感じになります。むしろランビックと合わせたほうがいいと思われます。ただ、色のかわいらしさと新商品ということで「大人カワイイ」の具現化としておすすめです。
②ゴディバのアーモンドスペキュロスは王道。スペキュロスというベルギーの定番クッキーはスパイスが多用されているのですが、そのスパイス感がアクセントとなり、ビールの酸味や苦味、チョコレートの甘味が一つにまとまります。ペアリングできる幸せを感じられるため、本命にいかがでしょうか。
③レオニダスのピスタチオがトッピングされたものはバリスタチョコレートクォードだけではなく、ウィスキーなどと合わせても美味しく食べられます。また、写真にはありませんがオレンジピールにチョコレートをかけたオランジェットはホワイトビールとの相性が良く、個人的にはホワイトデーに欲しい逸品です。話の尽きない友達との大切なひとときには多少値が張ってもいろいろな種類が詰まった大きなアソートを選びましょう。
④イースクのアールグレイはコーヒーとアールグレイがチョコレートという土俵で戦うのであまりお勧めしません。ただ、写真にはありませんが、マンゴー柚子というホワイトチョコでコーティングしたものは柚子の酸味がバリスタチョコレートクォードにぴったりとはまります。味わいの分かる方にビールと一緒にお渡しするとエビで鯛が釣れるかもしれません。
⑤比較的新しいメーカーのピエール・ルドンからはルビーとチェリーガナッシュのものを合わせました。アメリカンチェリーのような味わいのガナッシュが大人の雰囲気を醸成してくれます。ただ、ここはボナペティホンマカロンというカラフルなマカロンを出しており、味わいも多様でいろいろなビールに合わせられそうな魅力的なラインナップです。ちょっと普通とは違うものを好きな人にはマカロンなんていかがでしょうか。
⑥ヴィタメールのマカダミアショコラ(冬季仕様)は食べた瞬間「あと100個食べたい」と思いました。サクサクとした食感はどの世代にも好感が持たれること間違いなしです。バリスタチョコレートクォードに合わせるというより小さな子供がはむはむとほおばる姿を見てビールを飲むという楽しみ方がお勧めです。
⑦グランプラスといえばペカンナッツショコラ(キャラメル)が有名なのでそれを合わせてみたのですが、バリスタチョコレートクォードに合わせるには少し甘味がくどいと感じました。どちらかというとトゥインクルショコラ2019(9粒\1,620-)のほうがいいでしょう。
そして、今回は調達できなかったノイハウスのカプリスシリーズも見た目が洗練されているうえ、歴史を感じさせる味わいがあるので要チェックです。実はノイハウスは2019年1月下旬から4年ぶりに日本販売を復活させたというタイミングなので懐かしさと新しさが融合しているため、平成から新時代へと移行する今年のバレンタインにはふさわしいといえます。
番外編としてご紹介したいのは宮城県川崎町の初コラータです。川崎町出身の支倉常長は日本人として初めてチョコレートを食べた人とのことで、大使館のイベントに参加されていました。お土産にいただいた初コラータが実は曲者でした。オレンジが強く感じられ、ペアリングとしてはゴディバ、イースクなどと並ぶほどにバリスタチョコレートクォードに合うものでした。宮城出身の方、あるいは海外の方には喜んでもらえそうです。
番外編のさらに番外編としては箱根駅伝でもおなじみの箱根小涌園ユネッサンです。2月2日から3月17日までチョコレート風呂があるそうです。1日3回本物のチョコレートソースを投入するそうなのでそのタイミングで入浴するのもいいですね。なお、水着で入浴するタイプなので男女一緒に入れます。
ユネッサンでお泊りして、ベルギービールとチョコレートを渡して想いを伝えるというプランで決定ですね。ベルギービールとチョコレートを手にした女子の皆さんの真摯な想いが通じますように!
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