東洋のビール王・馬越恭平の破天荒な生涯とは!? びあけん顧問・端田晶さんに聞いてみよう
「東洋のビール王」と呼ばれた馬越恭平をご存知でしょうか?
戦前、日本のビール市場の7割を占めた大日本麦酒株式会社。その社長を28年も務めたのが馬越恭平です。
江戸末期の天保15年(1844年)、現・岡山県井原市に生まれ、家柄も学歴もなかったにもかかわらず財界トップに登りつめました。
馬越はなかなかのアイディアマン。
誰でも平等に楽しめるドイツ式ビアホールを銀座につくったり、ビールの副産物である炭酸ガスを使用したサイダーを格安で売り出したり、またある時は当時のオピニオンリーダーであった芸者らをひとりひとり口説いて自社のビールを宣伝させたり。
黎明期の日本を欧米に対抗できる経済大国に押し上げた馬越の生涯には、破天荒な逸話が絶えません。
経済発展に行き詰まり感が続き平成から次の元号へと変わろうとしている今、クスっと笑える馬越の生き方は、私たちの仕事に何かヒントをくれるやもしれません。
そんな馬越をテーマにしたトークショーが3月16日(土)御茶ノ水『エスパス・ビブリオ』にて開催されます。
お話するのは、落語家のような軽快な語り口でビールのうんちくを聞かせてくれる「びあけん顧問」こと、端田晶氏。
新ネタを加えて、より人間くさい馬越の実像に迫ります。
笑って飲んで、楽しく学びませんか?
【テーマ】
「ビアホールは和製英語」
「千六百人の芸者を口説く」
「恵比寿の街が生まれた理由」
「十代にして宿命に逆らう」
「十億円を捨てて夢を追う」
「三井物産の資本金を稼ぎ出す」
「部下の前で平身低頭と号泣」
「総理大臣と刺し違える」
「日本の清涼飲料に新時代を開く」
「無用なライバルを作った大失言」
「理想のビアホールを追究する」
【登壇者】
端田晶 はしだ・あきら
1955年、東京生まれ。慶應義塾大学卒。サッポロビール㈱でマーケティング、宣伝、広報、IRなどを担当。
コーポレートコミュニケーション部長、CSR部長、ヱビスビール記念館館長などを歴任。現在は同社文化広報顧問。
『小心者の大ジョッキ』(講談社)、『ぷはっとうまい日本のビール面白ヒストリー』(小学館)など著書多数。
近著は『ビール今昔そもそも論』(ジョルダン)。TV出演はNHK Eテレ「知恵泉」など。
一般社団法人日本ビール文化研究会理事顧問として「日本ビール検定」や講演などを通してビール文化の啓発に取り組んでいる。
通称『びあけん顧問』。
【概要】
『東洋のビール王 馬越恭平』~端田晶 TALK SHOW~
日時:3月16日(土)15:30-17:00(15:00開場)
会場:御茶ノ水『エスパス・ビブリオ』
千代田区神田駿河台1-7-10(JR御茶ノ水駅徒歩7分)
参加費:1800円(当日精算)
ワンドリンク付き(ヱビス生ビール300ML・ジュース・ウーロン茶)
要予約:電話またはメールにて受付。70名様になり次第、締切り
電話03-6821-5703(受付は火~土11:30~20:00/日・月・祝休み)
メールinfo@espacebiblio.superstudio.co.jp
件名「3/16端田氏トーク希望」とご記入の上、お名前・電話番号・参加人数をお知らせください。おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
【ちょこっとネタ】
イベントチラシには、『大日本麦酒の誕生』(端田晶・雷鳥社)の表紙を飾った馬越恭平の似顔絵が入ったトランプの「ハートのキング」がデザインされています。
ハートはもともと「杯」の意味があります。
そしてオリジナルのハートのキングのモデルは“ヨーロッパにビールを広めたカール大帝”なんです。
カール大帝の代わりに、“日本にビールを広めた東洋のビール王”とは、またユニークなアイディアですね!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。