Mt.Fuji Brewing 静岡県富士宮に2019.3.23オープン
Mt.Fuji Brewingとは
静岡県富士宮市に新たにクラフトビールレストランがオープンします!全国に数ある浅間神社の総本宮と称される、富士山信仰の中心地。富士山本宮浅間大社。
そのすぐ横にオープンする「Mt.Fuji Brewing」
「ビール造りって楽しいけど、難しいなー」
クラフトビールレストランのオープンを前に、施設長の會森隆介(えもりりゅうすけ)さんはこう話します。
オープン準備の疲労の色も伺えるお顔からは、言葉と裏腹に最初に提供するビールを造り終えた自信も感じられます。
オープンまでの日々
會森さんは約半年、このブルワリーのオープンに全力を尽くして来ました。
會森さんは隣の静岡県富士市のご出身。富士宮市にある現在の会社に転職され、飲食店でホールなどを経験される中、突然会社からビール造りを命じられます。
ちょうどその頃、世界遺産富士山を活かしたまちづくりの取り組みひとつとして、会社では、レストラン立ち上げの計画が持ち上がっていました。富士宮産のクラフトビールと地元食材を楽しめるレストラン。
会社の方針とはいえ、ビール造りに関しては全くの素人。そこから、會森さんのビールの勉強が始まります。
醸造の研修は、栃木マイクロブルワリー、その後金沢ブルワリーへ。
その間には、ビールの本場バイエルン州にあるビール醸造学校・ドゥーメンスの日本第1期生として、ディプロムビアソムリエの資格も取得され、技術だけでなくビールの基礎知識もしっかりと身につけられました。
ビール造り、お店のこれから
オープンに向けて出来上がったビールは現在4種類。今後は地場のハーブを副原料に使用するなど、ビールのアイデアも色々とあるそうです。
造りたいビールはあくまでも、會森さん目線。
アルコール度数は高すぎず、醸造に使用される水のようにクリアなビール。
この近くは富士山からの湧き水があり、「平成の水100選」にも選ばれている場所。雑味や硬さ、甘みもなくスッキリとした水。
「この水の良さをビール造りにきちんと活かしていきたい」と會森さんは話します。
そして料理は、地場の野菜や肉をご自慢の釜で焼き上げた料理など、ビールに合わせた料理が提供される予定です。
観光客はもちろん、地元の方に親しまれるお店になりそうです。
クラフトビールが盛り上がる静岡!
静岡県はここ最近、ブルワリーが増えクラフトビールファンにとって、あつい場所。
富士宮も浅間神社を挟んですぐ近くには、「FUJIYAMA HUNTER’S BEER」があります。
(以前、日本ビアジャーナリスト協会でも紹介されています。)
【初富士詣のすすめ】猟場から20分。猪や鹿が目の前でごちそうに変わる、わんぱくな大人の隠れ家「FUJIYAMA HUNTER’S BEER」浅間大社タップルーム
ここからクラフトビール文化が根付き、ファンの方に愛されるお店なっていくでしょう。
立地を含め、環境は申し分のないようにみえる店舗の環境。ここでこれからどんなビールを造り、どんなお店にしていくか、會森さんの試行錯誤の日々は始まったばかりです。
【2020年2月に再訪しました】
ランチタイムのため、家族連れや多数のグループで賑わっていました。平日には美味しい料理を目当てに地元の方が、土日は遠方からもお客様が訪れる場所になっています。
当日ビールのラインナップは、8種類。ゲストビールが1種。その他はオリジナルのビールでした。
ビールには「山吹(やまぶき)富士」「琥珀(こはく)富士」など、富士山にちなんだ名前が付けられています。
ブルワーの會森さんは「大きな失敗もありながら、ここまで何とかやって来られました」と話されます。わからない事や不安な事は先輩ブルワーの助けを借りて、自分の経験にしてきたそうです。昨年末には醸造に新しくメンバーが加わり、心強い材料も増えました。
地の食材を使った料理メニューが多いのが、Mt. Fuji Brewingの特徴。
「種類の増えたビールと料理のペアリングを、今後は提案していきたい」と、會森さんは言います。ペアリングを楽しみにいらっしゃるお客様も増える事でしょう。
まだまだ、進化していくMt.Fuji Brewing をこれからも応援していきたいと思います。
《店舗情報》
Mt.Fuji Brewing
住所:富士宮市大宮4ー5
☎︎:0544-66-5223
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。