ビア女の酒場放浪記(50)平成から令和へ、お伊勢参りで伊勢角屋麦酒【前編】
三重県伊勢市にある伊勢神宮。
「お伊勢さん」と呼ばれ、古くから日本人の心のふるさととして親しまれてきました。
衣食住の神である豊受大御神を祀る外宮と、天照大御神を祀る内宮があり、内宮は約2000年、外宮は約1500年の歴史があります。
神宮参拝の前に二見ヶ浦でみそぎをするのが古来からの慣わしでした。
大小ふたつの岩が仲睦まじく並ぶ姿から、夫婦円満や良縁を願う人たちの姿も。
みそぎの後は外宮、内宮の順の順に参拝します。
大樹に囲まれた境内は静謐な雰囲気。頬をなでる風にも、何やら神秘的なパワーを感じます。
平成も残すところわずかとなった4月、平和な時代への感謝を込めて沢山の人が訪れていました。
無事に参拝を終えたところで、伊勢の名物グルメはいかがでしょう?
直営店で伊勢グルメと伊勢角屋麦酒のペアリングを楽しもう
この地を訪れたからには是非味わいたいのが、伊勢で造られるクラフトビール「伊勢角屋麦酒」です。
ビール造りは1997年から始まったのですが、参拝客をもてなすお茶屋としての創業はなんと1575年!
織田信長らが活躍した戦国時代です。
ビールは、2000年にジャパンビアカップで金賞を受賞したのを皮切りに、国内外のビアコンペティションで次々と賞をとってきました。
今やファンは世界中に広がっています。
そんなおいしい伊勢角屋麦酒が飲める直営店が、外宮前と内宮前にあります。
伊勢外宮前店ではその場で飲める4種類の樽生ビールと、ボトルなどのお土産が購入できます。
隣の「若松屋」で、名物の飛龍頭(ひりょうず)を買って、一休みしてはいかがでしょう。
伊勢内宮前店は、おはらい町にあります。
江戸時代を連想させる情緒ある建物が並ぶ門前町は、参拝帰りの人で大賑わい。
伊勢内宮前店も江戸の商家のような店構え。
店頭では、6種類の樽生ビールと食べ歩き用のカキフライを販売しています。
奥の座敷では、落ち着いた雰囲気でビールと一緒に牡蠣と鰻料理を頂くことができます。
使用している牡蠣は地元、麻生の浦にある鳥羽浦村で養殖されたものが主。
夏期には岩ガキも登場し、一年を通して牡蠣料理が楽しめます。
「浦村牡蠣」は毎朝筏から採取され、紫外線で殺菌した海水に浸し特殊な流れの中で20時間飼育するという画期的な方法によって牡蠣を浄化させているとのこと。
直送された牡蠣は店舗で、手作業でさばかれ調理されます。
アツアツの牡蠣をハフハフしながら頬張り、伊勢角谷麦酒でキューっと流し込むシアワセ。
お伊勢参りの後には是非とも寄りたいお店です。
周りのお客さんたちはビアファンばかりではなさそうですが、みなビールを手に満足げな表情をしています。
「伊勢までなかなか、旅ールできないよ~」という方も大丈夫。
ビールは通販サイトから購入できます。https://www.biyagura.jp/ec/
さらに東京駅近くに新鮮な伊勢角屋麦酒が樽生で飲める直営店がオープンしました。
昨年2018年夏には伊勢市下野に醸造所を新設。
より一層の品質管理と共にビールのラインナップも充実し、さらにファンを増やしそうです。
後編では、醸造所とビールをご紹介いたします。
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