「文学とビール―鴎外と味わう麦酒の話」開催!オリジナルビールもリリース
明治の文豪、森鴎外はビールと縁が深いということをご存知ですか?
鴎外は幕末の石見国(現在の島根県)に典医の嫡男として生まれ、陸軍軍医として明治17年から4年間ドイツに留学しています。
ドイツ留学中、彼はビールに並々ならぬ興味を持っていたようで、留学中の日記にはビールを飲んで楽しんだという内容が度々登場。
ミュンヘンではオクトーバーフェストに繰り出し、友人らと修道院付属の醸造所を訪問しては「醸造長は僧侶で、よく太っていて豚のようだった。皆と大いに飲み、楽しんだ」とあります。
鴎外は“飲みニケーション”でドイツ人の懐に深く入り込んでいったようですね。
軍医としては留学中に「ビールの利尿作用」についてのを研究し、研究結果を指導教官が発表した際には観衆から大喝采を浴びたとあります。
彼は軍医として昇進する一方で文学活動にも精を出し、ゲーテ作『ファウスト』などのドイツ文学を日本語に翻訳しました。
その功績をたたえて、『ファウスト』にも登場したライプツィヒの酒場には、羽織袴に身を包んだ森鴎外の壁画が描かれています。
森鴎外はドイツ人にも愛されているようですね。
とかく、ビールについての逸話が多い人物です。
東京都文京区にある森鴎外記念館では、2019年7月5日から10月6日まで「文学とビール-鴎外と味わう麦酒の話」のコレクション展を開催!
会期中は「鴎外のビール体験」、「文学とビール」にフォーカスを当てた展示が設けられます。
また、森鴎外が生まれた石見のクラフトビール醸造所「石見麦酒」で展覧会を記念したオリジナルビール「モリキネビール」が造られました。
ビールは記念館の「モリキネ・カフェ」で、7月5日より限定販売予定。
明治の文豪、森鴎外がドイツで出会ったビールとは? 明治の日本人はどのようにビールを楽しんだのか?
ご興味を持たれた方は、文京区立森鴎外記念館へ!
■文京区立森鴎外記念館
住所:東京都文京区千駄木1-23-4
電話:03-3824-5511
開館時間:10:00〜18:00(最終入館は17:30)
2F 図書室 10:00〜18:00(最終受付は17:30)
1F 喫茶室 10:30〜17:30(ラストオーダーは17:00)
休館日:毎月第4火曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)、及び展示替期間、燻蒸期間等
観覧料:一般 300円(20名以上の団体は240円)*各種割引あり *特別展は展示によって異なる
WEB:https://moriogai-kinenkan.jp/
■コレクション展「文学とビール―鴎外と味わう麦酒(ビール)の話」
会期:2019年7月5日(金)~10月6日(日)
※7月23日(火)、8月27日(火)、9月24日(火)は休館
会場:文京区立森鴎外記念館 展示室2
開館時間:10時~18時(最終入館は閉館30分前)
※7月9日(火)、8月25日(日)は9時より開館
※8月3日(土)は21時まで開館
■ギャラリートーク
7月24日(水)、8月21日(水)、9月18日(水)、各14時から学芸員による展示解説があります。
■展示関連講演会「森鴎外とドイツ・ビール」
森鴎外は留学中、機会があるごとに本場のドイツ・ビールを堪能しています。そんな彼のビール体験について、ドイツの文化や歴史を交えながら解説します。
日時:9月7日(土)14時~15時30分
講師:美留町義雄氏(大東文化大学教授)
会場:文京区立森鴎外記念館 2階講座室
定員:50名(事前申込制)
料金:無料(参加票と本展鑑賞券(半券可)が必要)
申込締切:8月23日(金)必着
*こちらから事前申し込みが必要です
☆写真はすべて文京区立森鴎外記念館様からご提供いただきました
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。