初の著書「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」について伊勢角屋麦酒 鈴木成宗社長に話を聞いてみた!
2019年7月24日(水)に初の著書「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」を発売する伊勢角屋麦酒 鈴木宗成社長。タイトルにあるように「発酵」について書かれた本なのかと思ったが、商品ページを見てみるとそればかりではない様子。どのような内容なのか鈴木社長にお話を聞いてみました。
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-:この度は「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」発売おめでとうございます。
鈴木社長:ありがとうございます。
-:早速ですが、どのような本なのでしょうか?
鈴木社長:おかげさまで、私たちの伊勢角屋麦酒は、今でこそそれなりに知られる存在になりました。しかし、創業してしばらくは、いつ倒産してもおかしくないような状況が続き、毎日必死にどうにかこうにか生き延びてきました。多くの方々が知らないその時代の悲喜交々を読みやすい文体で書いてあります。
-:創業から22年。新しいファンはその辺りのことを知らない人もいると思いますし、昔からのファンも「あの頃は~」と振り返ることができそうです。
鈴木社長:色々な人に楽しんで読んでほしいですね。
-:一般書籍の執筆は初めてということでしたが、大変なことはありましたか?
鈴木社長:これまで学術論文や学会誌への寄稿文などの経験はありましたが、書籍の執筆は違いました。作家さんが執筆をするための一軒家にカンヅメになりながら、ひたすらパソコンに向かって執筆を続けていると、これまでに感じたことの無いような疲労感を感じました。
-:籠りっきりで執筆するのはかなり疲れますよね……。
鈴木社長:編集の方から何度もダメ出しをされる中で、一般書籍において、読者はお客様なのだということもよくわかりました。
-:最初は、読者がお客様という意識が薄かった?
鈴木社長:そうですね。「お客様にとってその本は面白いのか?」「読みやすいのか?」「とっつきやすいのか?」といった観点が非常に重要であり、それは正にビジネスの本質そのものでした。
-:なるほど。
鈴木社長:それと書いていて、私自身がどれだけ無茶苦茶やってきたのかを否が応でも見つめざるを得なくて……。でも、結局それこそが私の面白さと言いますか、それしか私の面白さが無いのだと、悲しいほどわかりました。
-:書くということは自分を見つめなおすことにもなると。勉強になります。でも、今まで誰も挑戦してこなかったことに挑む破天荒なところも鈴木社長の魅力だと思います。最後にビールファンへメッセージをお願いします。
鈴木社長:読んでいただくと分かると思いますが、私はかなりADHD(Attention deficit hyperactivity disorder/注意欠陥多動性障害)の傾向が強く、意図せずまわりに迷惑に生きてきております。一方で、どれだけ微生物やビールと真剣に向き合ってきたかということもおわかりいただけるのではないかと思います。そうした酵母愛、ビール愛を感じていただくことができれば幸いです。
-:発売日を楽しみに待ちたいと思います。
鈴木社長:ビールファンのなかには、若い起業家の方々もいらっしゃると思います。「こんな馬鹿野郎でも会社を大きくして行けるんだ」と思っていただき、励みにしていただければ嬉しいです。
出版を記念して、2019年7月29日(月)19時からAKOMEYA TOKYO in la kagu 2階 レクチャースペースsokoにて「伊勢角屋麦酒・鈴木成宗社長と、呑む&語る会」が開催されます。会場では、「ペールエール」「ヒメホワイト」「三重県のおつまみ」を試すことができるほか、スペシャルビールを特別価格で販売。さらにお土産として「『発行野郎! 世界一のビールを野生酵母でつくる』サイン入り書籍1部」と「伊勢角屋麦酒社長ラカグスペシャル 3本セット」が付いてきます。ここでしか語られない執筆裏話をはじめ、鈴木節が色々聞けるイベントです。
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今年の夏は、「伊勢ぺ(※1)」を飲みながら「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」を読んでみるのはいかがでしょうか?
※1 伊勢角屋麦酒ペールエールの愛称。
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◆「発酵野郎 -世界一のビールを野生酵母でつくる-」商品概要
発売日:2019年7月24日(水)
価格:1,620円(税込)
単行本:224ページ
出版社:新潮社
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。