びあけんマスターズと飲んで、学んで、また飲んだ!? 「びあけん問題集2019出版記念ナイトIN東京!」開催レポート
目次
びあけんマスターズとビール愛好者が集って熱いトーク
9月29日(日)に開催される第8回日本ビール検定(以下びあけん)に向けた、公式過去問題集2019年度版の発売を記念して、7月11日(木)に東京・恵比寿の銀座ライオン 恵比寿ガーデンプレイスグラススクエア店にて、「びあけん問題集2019出版記念ナイトIN東京!」が開催されました。
びあけんとは?
「ビールの歴史・製法・原料・種類などの基礎から、美味しく飲むための方法・うんちくなど様々なビールの知識を学んでいただける機会を提供しています。ビールのことをもっと知っていただくことにより、一杯のビールがもっと美味しく、楽しくなることを目標として、毎年1回、開催しています。」
(日本ビール検定公式サイトより)
2012年からスタートしたびあけんは、これまで全7回で1~3級合わせて約24,000人が受検し、約13,000人が合格しています。しかしながら1級の門はとても狭く、昨年の第7回では合格率がたったの6.1%と、超難関となっています。
今年の第8回は9月29日(日)に開催、申込締切は8月27日(火)です。
(詳しくは日本ビール検定公式サイトhttp://www.beerken.com/を参照ください。)
今回のイベントは、びあけん1級合格者(びあけんマスターズ)とビール愛好者(マスターズ予備軍)のコミュニケーションの場として設けられました。ビールを学ぶことの楽しさや魅力を体感してもらい、そしてびあけんにチャレンジしてもらいたいという想いで、サッポロビールと食のコミュニティサイト「KitchHike」が立ち上げたビアコミュニティサイト「HOPPIN’GARAGE」のイベントとして企画されたものです。
会場には参加者40人とびあけんマスターズ7人が集まり、各テーブルではマスターズを囲む形で参加者の皆さんも席に着かれていました。
司会進行はびあけん1 級所有者で「HOPPINʼ GARAGE」の公式“ビールおねえさん”ことタレントの古賀麻里沙さん。とびっきりの明るさと軽快なトークで、会場を盛り上げていきます!
“びあけん顧問”を務めるサッポロビール株式会社広報室 サッポロビール文化広報顧問の端田晶さんからは、「この先50年もビールを飲んで楽しむ為に、びあけんがそのお手伝いが出来たらいいなと思っています」というメッセージの後、乾杯のご発声でイベントはスタート!
20銘柄のビールを飲み比べ!
さて、今回のイベントの目玉企画は何といっても、過去に出題された国内外20銘柄ものビールの飲み比べ!テーマによって4つのパートに分け、各パートで5銘柄ずつのビールを飲み比べていきました。
提供されたビールは・・・
【PART.1】さわやか小麦麦芽シスターズ
・銀河高原ビール そよ風のケルシュ
・ヒューガルデン・ホワイト
・常陸野ネストビール ホワイトエール
・サンクトガーレン 湘南ゴールド
・エーデルワイス スノーフレッシュ
それぞれがフルーティな味わいを楽しめる小麦麦芽のビール。微妙な味わいの変化を感じる機会はなかなかありません。
【PART.2】個性派!大麦麦芽ブラザーズ
・遠野麦酒 ZUMONAゴールデン・ピルスナー
・サッポロラガービール 大びん
・ブリュードッグ パンクIPA
・ヤッホーブルーイング 僕ビール、君ビール。満天クライマー
・アンカー スチームビール
定番のラガーからハイブリッドのスチームビールまで、大麦麦芽一つとってもそれぞれの変化の特徴を出したビールが揃いました。
【PART.3】暗黒世界のダークヒーローズ
・コエドビール COEDO紅赤-Beniaka
・富士桜高原麦酒 ラオホ
・ヴェルテンブルガー バロック・ドゥンケル
・ウェストマール・ダブル
・ギネス エクストラスタウト
ロースト、燻製、紅芋・・・それぞれがひと癖のある、個性的なビール達。まさにダークヒーローズの名にふさわしいメンバーがセレクトされました。
【PART.4】いとしのサッポロオールスターズ
・ヱビスビール
・復刻特製ヱビス
・Innovative Brewer SORACHI1984
・Innovative Brewer SKY PILS
・サッポロ生ビール黒ラベル エクストラブリュー
最後はサッポロビールが誇るスター達。これまでのサッポロビールの礎となったヱビスビールや黒ラベル、そしてこれからのサッポロビールのチャレンジを象徴するSORACHI1984やSKY PILSを飲み比べ。
テイスティングシートには、それぞれのビールごとに出題された年、級、問題内容、選択肢、正解、正解率、解説、マスターズのコメントが書かれており、参加者の方は過去の試験問題を学びながらそれぞれのビールをじっくりテイスティングしていきました。
テイスティングの途中、マスターズの方々からそのビールの解説や勉強の対策などのアドバイスがあり、参加者の皆さんはビールを味わいながらも真剣に耳を傾けていました。
ちなみに今回発売された過去問題集には、今回初の試みとして、マスターズ10名のコメントが掲載されています。難問を突破したマスターズ独自の視点で、とてもわかりやすく解説が書かれていますよ。
テイスティングをしながら、各テーブルでは様々な会話が弾みます。
参加者からマスターズへは「びあけんを受けたきっかけは何か?」「びあけん2級と1級の差か何か?」などの質問があったり、逆にマスターズが参加者にクイズを出したり、みんなでテイスティングを楽しんだりと、ビールを愛する人々の輪がどんどん拡がっていきます。
テイスティングのパートごとにソーセージやエビ餃子などの料理も提供され、参加者の皆さんはそれぞれのビールと料理のペアリングも楽しんでいました。
時間が経つにつれてさらに熱い熱いビールトークが会場内であふれる中、2時間があっという間に過ぎ、最後は全員で記念写真を撮って、イベントはお開きとなりました。
参加された皆さんは、「とても楽しかった!」「またビール仲間が増えてうれしかった!」「20種類(銘柄)もテイスティングする機会なんてないので、まだ飲んだことがなかったビールにも出会えて貴重な体験だった。」「マスターズの方の話はすごく勉強になった!」「同じ志の人たちに会えて受検に勇気が出た!」など、とてもイベントを満喫されたようでした。
そして、お土産には出来立てほやほやの「日本ビール検定 公式過去問題集(2019年度版)」が配られました。参加費4,000円で2,000円の問題集がもらえるというのはかなりお得。
イベント終了後、“びあけん顧問“の端田さんへお話を伺いましたが
「参加者の皆さんがとても楽しんでいたのが印象的でした。なかなか20種類(銘柄)ものビールを飲み比べるということはなかなかできません。こういうイベントならではだと思います。いろいろな発見があったと思いますよ。私も参加者の皆さんとお話ができてとても楽しかったです」とおっしゃっていました。
司会を務めた古賀さんは、
「このようなイベントは、よりビールを知るきっかけになります。さらにビールに興味がある人は、ぜひもっとビールを知って、楽しみ方、奥深さなどをいっぱい広めてほしいです」とコメント。びあけんに受かる秘訣を伺ってみると、「飲むことが一番の勉強です!」と受検者へエールを送っていました。
終わりに
お恥ずかしながら、私は今回イベントを取材するまで、正直「びあけん」というものをあまり深くは知りませんでした。しかしながら、マスターズの方々や今回参加した皆さんを見ていて、とんでもなくビールに熱い人たちが集まっていて、「1級を合格したい!」「どうやったら合格できるだろうか?」という熱意にとても圧倒されてしまいました。そして今回発売された問題集を拝見して、あまりの知識の深さにびっくりしてしまいましたが、これらの知識を身に付ければ、なるほど!もっともっとビールというものが楽しくなる、もっともっとビールを飲むのが楽しくなると思いました。
これまでよりも、より“おいしい1杯”を飲む為に、私も受検してみようかな・・・皆さんもどうですか?
7/16に札幌でも開催されたこのイベント。このイベントで得たマスターズからのアドバイスと、発売された問題集で、今回参加された皆さんには、ぜひ9月に開催される試験を突破してほしいと思います。特に1級受検者の皆さんは、びあけん1級合格という狭き門を何としてもくぐり抜けていただきたいです。
それにしても、やっぱりビールが好きな人は、笑顔があふれていますね!
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。