1試合で61,189杯のビールを売りあげた「サントリー ドリームマッチ 2019」。往年のプロ野球選手のプレーに大興奮
実は、野球ファンの私です。
皆さん、「サントリー ドリームマッチ」ってご存知ですか? プロ野球の第一線で活躍した名選手たちが集うイベントです。スポーツニュースなどで目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「サントリー ドリームマッチ」は、1995年から“夢や感動を伝えたい”との思いから開催しているイベントで、今年で24回目を迎えます。これまでに延べ105万人を超える野球ファンの皆様に、“夢の球宴”を楽しんでいただいています。今年も昨年に引き続き、田尾安志監督率いる「ドリーム・ヒーローズ」が、昨年の雪辱を果たすべく、山本浩二監督率いる「ザ・プレミアム・モルツ球団」に挑みます。また特別ゲストとして、女優の石原さとみさんを6年連続でお迎えし、始球式に参加していただきます。
【サントリーホールディングス株式会社ホームページより引用】
今年も7月29日(月)東京ドームにて開催。観戦する機会をいただきましたので、当日の模様をレポートします。
目次
■売り上げの一部は、被災地の復興支援に
このイベントは、抽選で選ばれた15,000組30,000名のほか、小学生と保護者のペアを対象にした「キッズ特別招待」やチャリティ特別席として3,010席限定でオリジナルグッズなど特典付きの特別有料シートやチーム応援シートなど40,228人が観戦に訪れました。
チャリティについては、「東日本大震災および熊本地震の被災地の復興を応援したいとの思いから、飲料のチャリティ価格での販売と、オリジナルグッズや特典付きの特別有料シートや応援シートを販売しています」(サントリーホールディングス株式会社広報部)。
売上金の一部は、被災地の復興支援に役立てられます。2019年は「サントリー ドリームマッチ 2018」で集められたチャリティ金をもとに、「心をつなぐキャッチボールプロジェクト(※1)を、3月に熊本県嘉島町、5月に広島県坂町、6~7月に東北で開催しています。
※1 “ゆうボール(日本プロ野球選手会監修で開発されたキャッチボール専用球)”を使用した、プロ野球OBで構成された講師によるキャッチボール教室。
■球場内は「ザ・プレミアム・モルツ」一色
スタジアムは、「ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモル)」一色。普段、東京ドームではビールは1杯800円で販売しているのが、この日は1杯500円。チャリティ価格とは言え、これはかなり太っ腹。
この日は、2階席から観戦。真ん中の席に座ると席の間隔が狭いので、周りの人に気を使い途中で離席しづらいのが難点ですが、個人的は全体が見渡せる高い位置の座席が好きなので良かったです。
スタジアムの雰囲気を確認したら、早速ビールをいただきます。売り子のお姉さんにアピールして購入。
試合当日は、関東地方が梅雨明け。それまでのぐずついた天気から屋外に出ると汗が噴き出す真夏日に。ザーツホップが効いた「プレモル」は、香りと苦味で爽快な気分にしてくれます。
■いよいよ開始。サントリー伝統の乾杯「スコール」で会場が1つに
出場選手はプロ野球の第一線で活躍した方たちばかり。野球を観ない人でも知っている名前もあると思います。
▼出場メンバー
「ザ・プレミアム・モルツ球団」
GM:張本 勲/監督:山本 浩二
川藤 幸三、東尾 修、R・バース、大野 豊、篠塚 和典、久保 文雄、西崎 幸広、高橋 雅裕、古田 敦也、山本 昌、池山 隆寛、野村 謙二郎、野村 弘樹、桧山 進次郎、谷繁 元信、岩本 勉、前田 智徳、鈴木 尚典、和田 一浩、中村 紀洋、野口 茂樹
新規加入選手:岩瀬 仁紀、高橋 由伸、井端 弘和、攝津 正、山口 鉄也
(順不同/敬称略)
「ドリーム・ヒーローズ」
GM:大矢 明彦/監督:田尾 安志
池谷 公二郎、庄司 智久、齊藤 明雄、佐藤 洋、駒田 徳広、槙原 寛己、村田 真一、パンチ佐藤、斎藤 雅樹、笘篠 賢治、西山 秀二、桑田 真澄、山﨑 武司、片岡 篤史、ギャオス内藤、立浪 和義、真中 満、高橋 尚成、小田 幸平、G.G.佐藤、関本 賢太郎、岩村 明憲
新規加入選手:小林 雅英、岡島 秀樹、井川 慶、天谷 宗一郎
(順不同/敬称略)
【サントリーホールディングス株式会社ホームページより引用】
ビールを飲んでいると、18時になりオープニングセレモニーが開始。ここで残念なお知らせが。「ザ・プレミアム・モルツ球団」の山本浩二監督は、体調不良のため欠場に。代わりに東尾修さんが監督を務めることになりました。
セレモニーの後は、フリーアナウンサーの徳光和夫さんの「スコール」の掛け声で乾杯。スコールはデンマーク語の「乾杯」を意味します。1960年代に「サントリービール」がビールづくりを学びに行ったのが、デンマークの「カールスバーグ社」。それ以来、現在までずっと同社の乾杯の合図として使われています。
始球式は6年連続で女優の石原さとみさん。毎年、誰かのモノマネ投法で会場を沸かせてくれています。今年は、巨人やメジャーリーグのレッドソックスで活躍された岡島秀樹さんのノールック投法。投げるときに捕手を見ないところのほかに軸足を強く蹴り上げるところを真似るこだわり。年々、期待値が高くなっているので、応えるのも大変そう。
試合は、基本的に通常の野球ルールで行われますが、特別ルールがいくつかあります。
1.何度でも交代OK。ただし、同じイニングの打順で繰り返し打席に立つことは不可。
2.打つだけ・走るだけ・守るだけもOK。
3.両監督の合意があれば、その場でルール変更OK。
この特別ルールがあるおかげで、普段とは違った野球の面白さが展開されることに。結果的に今回、恩恵(被害?)に1番あずかったのが、横浜やロッテで活躍された高橋雅裕さん。代走で盗塁を何度も成功させてスタジアムを盛り上げてくれましたが、終盤はバテてきた各選手が常に交代を要求。何度も塁上を走ることに……。高橋(雅)さんお疲れさまでした。
TVでエンターテインメントや珍プレーの部分が良く取り上げられますが、基本的には真剣に進行していました。なかには現役を退いてから随分と経つのに、現役さながらのプレーを披露する方も。広島で活躍し、沢村賞も獲得した池谷公二郎さんは67歳とは思えない剛速球で来場者を驚かせていました。
あと通常との違いと言えば、実況が球場内に流れること。と、いってもシリアスな感じではなく、副音声のような楽しい感じで試合を色づけていました。
その他には、同級生対決や現役時代に同じチームだった選手の対決など、野球好きにはたまらない展開が繰り広げられました。
■「神泡」も体験。やっぱり見た目から違う
野球観戦時は席を外しているときに得点シーンを見逃すのが嫌なので、基本的に座席でビールを購入するのですが、売店では「神泡」を体験できるとのことでしたので、中座して飲みに行ってみました。
見た目の美しさも全然違いますが、口当たりもとても滑らか。ビールは五感で楽しむ飲み物ですから視覚的にも美しい方が美味しく感じられます。
売り子さんが使っている背負い式サーバーは、冷却機能がなく温度管理が難しいことに加え、どうしても移動(特に階段を上り下り)による振動で泡立ちやすい環境にあります(誤解が無いように言っておきますが、売り子さんが悪いわけではなく、誰がやっても難しい環境なのです)。状態の良いビールを飲むには売店で購入する方がいいでしょう。でも、売り子さんから買うのも楽しいからなぁ。今後の野球観戦では悩みどころです。
試合は、7対2で「ザ・プレミアム・モルツ球団」の勝利。これで6年連続の勝利です。MVPには、昨年で巨人の監督を退いた高橋由伸さんが選ばれました。
試合終了後には、この日飲まれた総販売数が公表。なんと61,189杯のビールが飲まれました。ちなみに1杯が510MLでしたので、約31,206Lのビールを消費したことになります。
華麗なプレーに笑いありと野球をあまり知らなくても楽しめる内容になっていたので、「プレモル」好きな方におススメしたいイベントです。きっと来年も開催されることでしょうから「行ってみたい!」という方は、来年のゴールデンウィークごろからサントリーのホームページをこまめにチェックしてみてください。
◆サントリー ドリームマッチ開催概要
名称:サントリー ドリームマッチ 2019
日程:2019年7月29日(月)
会場:東京ドーム
主催:サントリーホールディングス株式会社
出場チーム:ザ・プレミアム・モルツ球団 vs ドリーム・ヒーローズ
チャリティ:サントリードリームマッチ開催における売上金の一部は東北ならびに熊本の子ども達の野球復興のために寄付いたします。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。