川場ビールの米国展開 [02]
*川場ビールの米国展開 [01] からの続き*
群馬県利根郡川場村で醸造している「川場ビール」は、インターネット通販やイベント以外では現地で飲むしかない。しかし米国で販売されていると聞き、米国での販売代理を務めるパシフィック インターナショナル リカー社の宮原さんに話を聞いた。
──米国での販売価格を教えてください。
330MLのボトル1本あたり、家庭用で$3.50~$4.99、業務用で$6.00~$9.00ほどです(*)。日本からの輸入であり、さらに円高の影響は大きいです。ラスベガスの高級リゾートでは、1本$13.00でチャージしているお店もあります。
*大手メーカー他銘柄の参考価格
■レストラン・バー
バドワイザー:$3-4/クアーズ:$3-4/ハイネケン:$4-5/サッポロ黒ラベル:$4-5
■スーパー
バドワイザー:$1-2/クアーズ:$1-2/ハイネケン:$2-3/サッポロ黒ラベル:$2-3
──販売を始めたのはいつからですか。
ロスが最初でスノーワイゼンが2011年9月から、サンライズエールが2012年2月からです。ラスベガスが2番目で、スノーワイゼンが2011年12月、サンライズエールが2012年2月から。オレゴン州は両種とも今月からです。現時点ではこの3市場のみですが、これから徐々に流通 網を広げていく計画を立てています。
売り上げ実績は公開していませんが、取り扱い店舗はラスベガス、ロス合わせて50軒ほどです。オレゴンは7月からの開始のため情報はまだ入ってきておりません。既存の大口アカウントで、週80本ほどの売り上げです。米国ではハイエンドビールの範疇に入りますが、上々の売り上げかと思います。
──取扱店やカスタマーからの反応はいかがでしょうか。
日本からの輸入、超円高という価格面でのハンデを負っているため、川場ビールは米国内においてハイエンドビールの範疇に入るため、どこのアカウントでも取り扱いいただけるわけではないのですが、ある程度アカウントの選定をして販売しております。
取り扱い店からの反応は上々で、とても飲みやすく滑らかなビールであるとの評価をいただいています。特にラスベガスにおいては、超高級リゾートホテルである昨年オープンいたしましたアリアホテルやマンダレイベイホテル、べラージオホテル内の一部レストランでのお取り扱いもございます。現在は小瓶のみを輸入していますが、生ビールや大瓶のご要望も多々いただいています。
写真は、川場ビールを取り扱っているラスベガスのホテルミラージュ内にあるレストラン「Japonais」。一番上の写真の人物がジェネラルマネージャのクリストファー・チャンドラーさん。
*03へ続く*
■日本ビアジャーナリスト協会 フェイスブック
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※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。