台風15号の落下梨を使ったビール「和梨のヴァイツェン」が登場。 〜横浜オクトーバーフェストにて〜
9月の台風15号で被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
台風は千葉県をはじめ、神奈川県でも甚大な被害をもたらし、復旧にも時間がかかると言われています。その中、様々な企業・団体から復興支援の取り組みが始まっています。
神奈川県厚木市に拠点をおくサンクトガーレンは台風15号で落下した梨を使用したビール「和梨のヴァイツェン」を発売します。
- 収穫直前に被害を受けた生産者からの悲痛な声
「今回の台風の影響で梨が沢山落下してしまった。何かに使えないだろうか・・・。」
サンクトガーレンでは神奈川のオレンジを使用したフルーツビール「湘南ゴールド」の製造販売を行っており、神奈川の JA とは良好な関係。その担当者からそんな相談がありました。
実は、もともと梨のビールを作ってみたいという漠然とした構想はあったとのこと。ただ、いつ造るのか具体的な計画はなかったそうです。
今回の台風の件のお話しを頂いて「今がこれを造るときなのかもしれない」と思いました。落ちてしまった果実が収穫直前で、引き取り手がなければ廃棄になるかもしれないと聞いてもったいないし何とかしたいと思いました。
JAからは、買い取ってもらえたことに感謝され、梨を使った新しいビールの取り組みに「梨がビールになるのは面白い!」と熱い期待もよせられていたそうです。
- 梨に3種の加工を施す
細切れ・ペースト・ジュース、3種の加工を施しています。ジュースにしてしまった方が、ビールとの馴染みは良くなりますが、そればかり使うとビールを梨ジュースで割ったようなものになってしまうとのこと。その為、あえて細切れやペースト状といった形態のものも使い、あくまでビールでありながらも“梨”を感じる味わいにこだったそうです!
- 日常的に飲みたくなるフルーツビール
急ピッチでの製造を経て無事完成。ビールラバーが集う横浜オクトーバーフェストにて予定通り「和梨のヴァイツェン」がお披露目となりました。(筆者はまだ行けていないのですが(涙))現地で飲んだ人に感想を聞くと、「ビールの苦味がありながらも、フルーツ感、甘みも感じられる」「日常でもいけるフルーツビール!」とのこと。
確かに、フルーツビールって、少し特別な感じがありますよね。そこを、あえてベースは苦味のあるビールらしい味わいを残しつつ、でも、ちゃんと“梨”を感じる絶妙バランス。
ビールと梨の融合に工夫し、正に狙い通りの味わいになっているようですね!あー、早く飲みに行かねば!!
「和梨のヴァイツェン」はこちらでいただけます。
横浜オクトーバーフェスト @横浜赤レンガ倉庫第一会場No.15
(期間)2019年10月4日(金)~20日(日)
https://www.yokohama-akarenga.jp/oktoberfest/
※「和梨のヴァイツェン」は急遽製造したビールのため、量が少なく会場限定提供となります。
※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。