ビール列車のほとんどは１種類のビールが飲み放題で、それ以外にも缶チューハイやソフトドリンクもご用意しています、というスタイルです。しかし、前回レポートしたJR四国の『夕焼けトロッコ列車』では、基本は『キリン一番搾り』が飲み放題ですが、今年は、JR松山駅を出発して伊予長浜駅で折り返した後半に、ヤッホーブルーイングの『よなよなエール』も追加で飲み放題できる、という新たなスタイルで運行に！ 実際、列車が折り返した後半には、”う〜ん、今度はどっちにしようかなぁ〜？”なんて悩ましい “二択” を楽しめて、ビール好きにたまらないビール列車体験になりました。

しかし、今回さらに驚いたのは、なんと ”クラフトビールが4種も飲み比べられること!! そんな贅沢な ”四択” には、年に１度限定醸造されるフレッシュホップのビールも含まれていて、たっぷりと飲めちゃうというスペシャル過ぎる内容なのです！
これは是非とも乗車したいっ、と、取材に立候補いたしました!!

□　…が、残念！大人気すぎて実体験できず…（涙）
□　オリジナルペアリングメニューも豪華！
□　参加の皆様に突撃インタビュー
□　今回のお気に入り♪
□　たっぷり飲んだ！お土産も盛りだくさん
□　千葉モノレール「クラフトビールトレイン」乗車情報

この列車が4種の飲み比べが実現できるのは、Tap Marché（タップマルシェ）を搭載したビール列車だから。Tap Marchéとは、飲食店向けにキリンビールが開発し、まず首都圏で2017年からスタートし、2018年3月からは全国の飲食店で続々と採用されているビアサーバーです。3ℓの専用ペットボトルに入ったビールが最大4種類セットでき、ビールの交換は、空いたペットボトルをさっと外して新しいペットボトルを差し込み簡単につなぐだけ。重い樽を持ち上げたり、ビールの入れ替えの際に配管をこまめに洗浄する必要はないというメリットが魅力です。

千葉県初開催となるクラフトビールのビール列車は、蓋を開けてみれば、定員60名に対して最終的におよそ210名の応募があり、抽選で3.5倍の確率をかいくぐった方々が乗車できる、貴重な列車となりました。「今回のご応募の方々は、20〜30代の方々が多く、これまで私共が開催してきたビール列車との違いも驚きました」と、イベントを担当する千葉都市モノレール株式会社運輸部営業課の高橋さん。

参加の皆さんの記念撮影（２チームに分かれて撮影。こちらは赤チームの皆様）

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列車は、千葉モノレール千葉駅を16時27分に出発し、千城台駅に16:51に到着した後およそ30分停車し、17:35に出発。途中、動物公園駅などでのトイレ停車などを経て、18:22に千葉駅に戻るというスケジュール。

そして、今回の提供ビールはこちら！

スプリングバレーブルワリー(SVB)
・Hop Fest 2019（期間限定商品　今年収穫の希少な日本産ホップ「IBUKI」を使用） 　　
・４９６（世界のどこにもないビールを追い求め、究極のバランスで、強い個性と飲みやすさ）
・on the cloud（小麦を使った柔らかな飲み口と白ワインのようなフルーティーな 香り）
・JAZZBERRY（ラズベリー果汁を加え醸造した爽やかな飲み口。ルビー色が特徴）

その他に、『キリン一番搾り』『氷結レモン』『氷結グレープフルーツ』『キリン生茶』も選べます。

定刻通り列車がスタートし、『Hop Fest 2019』で全員で乾杯！

そしてお弁当のフタを開けたとたんに聞こえてきたのが「めっちゃ、入ってる〜！」の歓声です!!

豪華な中身はこちら！

『４９６』にオススメメニュー
■ 塩麴でマリネした　塩味の効いた若鶏の唐揚げ
□ 与謝野産大根のスープ煮　ピンクグレープフルーツを加えたホップ味噌添え
■ 牛バラ肉の赤ワイン煮込み蜂蜜風味　牛蒡の赤ワイン煮と
□ 与謝野野菜のガレット風（与謝野大根の葉・菊芋・さつま芋・山芋）

『HOP FEST 2019』にオススメメニュー
■ ホップの里からビールの里へ　遠野パドロンのマリネ
□ 低温調理のローストポーク　オニオンとピンクグレープフルーツのソース　
■ コリアンダーとシナモン香る人参のシリシリ
□ 与謝野産さつま芋のフライドポテト

『on the cloud』にオススメメニュー
■ 京都与謝野産　冬蕪のピクルス　HAZYホップ風味（ホップで漬けたピクルス）
□ 若鶏のスチームサラダ　黒胡椒でピリッと胡瓜ソース
■ パルメザンチーズで焼いたフレンチトースト
□ 軽くスモークした若鶏胸肉

『JAZZ BERRY』にオススメメニュー
■ ラズベリーのタルト仕立て
□ ダークチェリーのカップケーキ
■ 黒コショウ香る　ハムクリームチーズ・マカロン
□ ハーベストガーデン　チーフパティシェ松本　特製　赤ワイン風味のチョコレートケーキ

『HOP FEST 2019』に使われている遠野産ホップと同じ遠野で栽培されている ”ビールに合う野菜”パドロンや、同じくホップを栽培する京都・与謝野町から野菜を取り寄せて作った特別メニューはとにかく盛りだくさん！参加の皆さんは口々に「豪華で大満足」「想像以上においしくてびっくりした」などの声が多数。

料理は、千葉みなと駅から徒歩4分にある地元レストラン「Harvest Garden」が提供。内容は「ビアフード創作ユニット ホップベイビーズ」として活動する福田ヒロ典さんと奥様のノリ子さんが監修しています。

ホップベイビーズの福田ヒロ典さんとノリ子さん

ハーベストガーデン（(株)マルハダイニング）の皆様

「精魂込めて用意しました。私たちが提案するオススメ同士だけでなく、自分はこの組み合わせがおいしい、なんて発見をしていただければ嬉しいです」と福田さん。

ちなみに私は、取材後にこのお弁当を試食として福田さんからいただき、家で実食させていただきました。
遠野や与謝野から取り寄せた野菜は、鮮度を感じつつもしっかりと味付けされ、それぞれの仕切りごとに和や洋の料理が完成度高く詰まっています。私が特に気に入ったのは「与謝野産大根のスープ煮　ピンクグレープフルーツを加えたホップ味噌添え」と「低温調理のローストポーク　オニオンとピンクグレープフルーツのソース」。前者は、しっかり煮含まれた大根と添えられたホップ味噌。大根単品でも十分おいしいけれど、そこにホップ味噌を加えると、上品で爽やかな華やぎが口の中に広がります。そして後者のローストポークはなんとも柔らかい絶妙な火の入り方…！！　その他、牛蒡の赤ワイン煮も繊維を適度に感じつつほくっと食べられて、あ〜、これはあのビールに合わせてみたらどうだろう〜？いやいや、あっちなら？？…と脳内妄想ペアリングを楽しみました。

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参加の皆様に突撃インタビュー

折り返しとなる千城台駅に到着すると、ホームでは焼きたてのソーセージが振る舞われます。

およそ30分の停車時間に参加者にお話を伺いました。
まずは、初々しい印象のカップルのお二人。

男性「ツイッターを見て申し込みました。千葉にちょうど用事があったので、これいけるな！と。ビール列車は初めてなんですが、”電車で飲む”っていうのがすごくワクワクしますね」
女性「ビール好きの熱気を感じますね。普段は飲みに行ってもビールばかりというわけじゃないですが、今日のビールはどれもおいしくて、特に『Hop Fest2019』が気に入りました」

豪華なお弁当のみならず、折り返しの千城台駅では、ホームで焼きたてのソーセージも配布。それを頬張るお二人にも話を伺いました。

男性「ビール列車は初めてだけど、ビールが大好きなので、いろいろと飲み比べられるのが嬉しい！料理も全部おいしい！！」
女性「このソーセージも最高！」

二人でビールをおいしそうに飲む女子にもインタビュー。

女性（右）「ビール列車は初めてなんだけど、びっくりしたのは料金！よく行くビアバーでもビールと料理のペアリングのイベントをやっていて参加するけれど、そこの参加費は12,000円ぐらい。それに比べるととにかく安くておいしくて、大満足！！」
女性（左）「実は最初抽選に外れていたんです。でも、2日前に電話があって参加できることになって、本当にラッキー！『４９６』が飲みやすくておいしい〜」

大人のムードでビールを楽しむカップルにも話を伺いました。

男性「Smart Newsで見て申し込みました。抽選は外れたけれど繰り上げで参加できることになって本当に良かった。料理もおいしいし、『Hop Fest2019』がフルーティで気に入りました」
女性「私は『Hop Fest2019』もいいですが、『JAZZBERRY』がロゼワインみたいでお気に入りです」

この他にも、ビール大好き男子と電車好きの女子のカップルなど、お話を伺ったみなさんは、今回ビール列車は初めてという人ばかり。でも、非日常を楽しめるビール列車にぜひまた乗りたい、と話していました。

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今回のお気に入り♪

この列車には、千葉で活動するアーティストのNoah（ノア）さんが乗車.
２両編成の車両それぞれでライブも開催されました。

歌の合間にピースサイン

サックス演奏はクール！

キュートなNoahさんは、歌のうまさはもちろん、サックス演奏もカッコいい！　彼女は、千葉県のキャラクター「チーバくん」のYoutube動画で、実写や声、そして歌でも参加しているそうです。

列車内のパフォーマンスですっかり彼女のファンになった参加の男性が、すかさずサインをもらいに駆けつけておりました。

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たっぷり飲んだ！お土産も盛りだくさん

車内では抽選会も開催。キリンビール提供の2020年のカレンダーや、ハーベストガーデンの食事券など豪華賞品が次々と当たる中、特別に用意されたという、キリンビールの前掛けが1名様に！
参加の皆様が息を飲んで待つ中、その席番が発表に！ 抽選会の司会をしたNoahさんはその席の人物を見るなり、思わず「なんと前掛けが一番似合う方に当たりました〜♪」

見事賞品の前掛けを引き当て、大喜び

ちなみに、この列車は飲み放題ではなかったものの、4種のクラフトビールはそれぞれ3ℓx8本と、計96ℓをたっぷりと用意。最終的に『Hop Fest2019』は全て飲み干され、それ以外の3種はそれぞれ1本（3ℓ）ずつが残ったのみ。参加の60名で換算すると、一人当たり1.45ℓを飲んだことに！ 350㎖缶に置き換えると一人4缶強を飲み干した計算となりました。

お土産には、車内で配布されたソックス、箸（千葉けいりんより）の他、乗車後に、SVB『AfterDark』1本、『キリン一番搾り』2缶、千葉モノレールのグッズなど、最初から最後までとにかくサービス満点のビール列車でした！

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千葉モノレール「クラフトビールトレイン」乗車情報

◯鉄道会社：千葉都市モノレール株式会社
◯行　　程：千葉駅16:27発 → 千城台駅16:51着/17:35発 → 動物公園駅17:47着/18:10発 → 千葉駅18:22
◯飲んだビール：SVB『４９６』『Hop Fest2019』『on the cloud』『JAZZBERRY』。『キリン一番搾り』（缶）
◯料　　金：
　大人 6,000円（税込）
＜料金に含まれるもの＞
１．往復乗車券
２．特製弁当
３．飲み物
４. 消費税
◯定　　員：60名（最小催行20名）
クラフトビールトレイン詳細
◯問合せ：千葉都市モノレール
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初めての　シラフで降りる　ビール列車

アーカイブの記事はこちら
《Go!Go!飲み鉄》第11回　JR四国「夕焼けビールトロッコ列車」の 自然とまみれる列車ビア旅

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