昭和、平成、令和とビールを注いできた名人が年内に勇退。伝説の注ぎ手 八木文博氏のビールを飲めるのはあとわずか
現在、「BIER REISE’98(東京 新橋)」の松尾光平氏。「PILSEN ALLEY(東京 銀座)」の佐藤裕介氏。「ビールスタンド重富(広島 銀山町)」の重富寛氏。「麦酒大学(東京 中野)」の山本祥三氏など、数多くの注ぎの名人に注目が集まっています。
その先人となるのが八木文博氏。1966年の「ニユー・トーキヨー」入社から53年。多くの人の舌と喉を唸らせてきた注ぎの名人が、2019年12月27日(金)の出勤をもって半世紀以上の注ぎ手人生にピリオドを打ちます。
どんな人物なのかを「サッポロビール株式会社広報室 サッポロビール文化広報顧問」である端田晶氏に聞くと「昭和の頃から大スターで、テレビ番組では目隠しをして5杯のビールを注いで泡の高さをピタリと揃えてみせました。恵比寿ガーデンプレイス開業時の売り物であった『フェストブロイ』という大ビヤホールでは、毎日1,000杯を軽く超えるビールを注いで支えてくださいました」と伝説を話します。
現在は、「新宿小田急ハルクB3ビヤホール ミュンヘン」で、水曜日と金曜日または土曜日の16時~21時にビールを注がれています。
「ニユー・トーキヨー独特のシュタインという陶製ジョッキ(※1)で飲む八木さんの黒ラベルは最高です。伝説の注ぎ手の1杯をぜひ体験してほしい」と端田氏。
※1 ミュンヘンにもあります。
12月27日(金)の最終出勤日までに八木氏が注ぐビールを飲める機会は、わずかしかありません。気になる方、飲みに行ってみてはいかがでしょうか。
なお、出勤スケジュールが変更になる場合がございます。必ずお店に確認をしてから来店することをお薦めします。
【追記】
最終出勤日である12月27日(金)19時以降は、すでに予約で満席とのこと。他の日の来店を検討される方も席の空き状況をお店に確認してからの来店をお勧めします。
◆ビヤホール ミュンヘン Data
住所:東京都新宿区西新宿1-5-1 小田急ハルク地下3階
電話:03-3342-5660
営業時間:11:00-23:00(定休日は、小田急ハルクに準ずる)
Homepage:http://www.newtokyo.co.jp/tempo/myunhen/shinjyuku/myunhen_shinjyuku.htm
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