[イベント,ブルワー]2020.1.9

CRAFT BEER BASE Brewing Lab(大阪市西区)醸造開始1周年。2020/01/11(土)記念イベント開催

2020年1月11日(土)に、CRAFT BEER BASE Brewing Lab(大阪市西区)の醸造開始1周年記念イベントが開催されます。

醸造タンクに乾杯!(2019年1月8日、ファーストバッチのお披露目パーティーにて撮影)

CRAFT BEER BASE Brewing Labとは

大阪のクラフトビール界を牽引するメンバーの1人、谷和氏。
彼女が経営するCRAFT BEER BASEではこれまで、流通・小売り・飲食店という立場から、醸造家の想いを飲み手に正しく伝えることに集中してきましたが、2018年12月、ついに醸造免許を取得し、「CRAFT BEER BASE Brewing Lab」として自らビール(酒税法上は発泡酒)を造り始めました。

CRAFT BEER BASE Brewing Labの代表・谷和氏(右)と醸造士・阿部淳哉氏(左)。(写真提供:CRAFT BEER BASE Brewing Lab)

彼女たちの醸造のテーマは以下の3点。

ビールの成り立ち・基本を知る
日本独自のビアスタイルを模索する
ビール本来の構造を分解研究する
(引用元:CRAFT BEER BASE Brewing LabのFacebook記事

この実験的な醸造のスタンスは、まさに「Lab」(ラボ、実験室)と呼ぶのにふさわしいといえるでしょう。
2019年秋に開催されたフレッシュホップフェストでも、その探究心をいかんなく発揮し、フレッシュホップビールとペレットホップビールを飲み比べられるように、同じレシピで2つのビールの醸造を行いました。
(参考:フレッシュホップフェストwebサイトの関連記事

「CPA 005 2C Pale Ale Fresh Hop ver.」と「CPA 004 2C Pale Ale Pellet ver.」の飲み比べ。
各バッチのビールの概要、味わいの特徴、そして谷氏と阿部氏の想いなどが記されたレジュメを見ながら味わえるのも、CRAFT BEER BASE Brewing Labのビールの楽しみの1つ。

ビアファンの支持も獲得しつつあり、この1月24日(金)〜26日(日)に横浜大さん橋ホールで開催されるJAPAN BREWERS CUP 2020には、ファン投票による「PLUS 2」枠で選出されています。
 

CRAFT BEER BASE Brewing Lab 1st. Anniversary Party

そんな彼女たちの醸造開始1周年を祝う、今週末のイベント。
Facebookのイベントページで発表されている、当日のラインナップを見ると、興味深いビールがいくつも並んでいます。
(以下、引用箇所はいずれも同ページより)

Smog City Brewingとのフレンドシップブリュー

目玉は、このイベントに合わせてリリースされるビール。
醸造免許交付からちょうど1年経った2019年11月28日に、アメリカ・カリフォルニア州にあるSmog City Brewingの創立者、Porter夫妻と共同で仕込んだものです。

ニュージーランドホップの
#freestylehops Motuekaと
Pikimai NZCascadeを使用したジューシなIPAに仕上がってまいりました。

Brewing Labの探求心とSmog Cityの経験や個性がどのように融合されているのか、楽しみです。

シークレットビールの試飲

そして、当日しか飲めない特別なビールも用意されています。

1周年の感謝の気持ちを込めて、ワンオーダー頂いた方に当日使えるスペシャルチケットをプレゼントいたします。このチケットは

●ビールどれでも1杯(ハーフサイズ)
●お食事に使えるチケット650円分
●シークレットビールティスティング

からお好きなものを一つ選んでいただけるチケットです。
気分に合わせて使ってみてくださいね!!
特に3つ目のシークレットビールは当日お越しになった方だけのスペシャルティスティング!!!

シークレットビール!?
はたして、どんなビールが登場するのでしょうか。

Brewing Labのオールスター

そのほかの6種類のビールも、これまでの1年間で醸造した中でも特に個性的なものや、実験的要素の強いものばかり。いずれも、このイベントのために確保されていた貴重な樽が放出されます。
 

CPA 004 2C Pale Ale Pellet ver.
CPA 005 2C Pale Ale Fresh Hop ver.
先述した、フレッシュホップビールとペレットホップビールの飲み比べ。どちらも最後の1樽です。
 
SRM30↑ 003 Pumpkin & Spices Porter
ハロウィン前にリリースされた、パンプキンエール。

さてさて、どう変化したでしょうか??
奇抜ながらファン多数のこのビールがノミネート!」

 

Hop Schema 009 Chinook Gradation DRA
煮沸中、ホップを90回に分けて投入し続けた、強烈な苦味のビール。

アメリカ、ドッグフィッシュヘッドブルーイングの90mins IPAにインスパイアされ、Chinook Hop を煮沸1分毎にホップを投入することでその味わいのレイヤーを表現した。
これも最後の1樽の登場です。

 

gruit 004 White Christmas
アニスシードやショウガ、コリアンダーなどを用いたスパイスエール。

私達CBB Brewing Labメンバーがイチオシするマニアックレシピ①です。
この樽も最後の1本を取り置いての開栓です。

 

Untitled 001 Wu-Xiang Pale Ale
自家ブレンドの五香粉を使用した異色のビール。

こちらもマニアックレシピ②ですね。
万人受けするかと言われると「無理です」とはっきり答えます。が、
このビールの「食」との可能性たるや。これこそ「好奇心」を擽る1樽だと思っています。

 
すごいラインナップですね。
CRAFT BEER BASE Brewing Labのオールスター、といったところでしょうか。

もう一度飲みたいと思っていた方にも、飲み逃してしまっていた方にも。そして、一度飲んでみたいと思っていた方にも。今週土曜は大チャンスですよ!
 

<イベント概要>
名称:CRAFT BEER BASE Brewing Lab 1st. Anniversary Party
日時:2020年1月11日(土)12:00~22:00
場所:CRAFT BEER BASE garden(大阪市西区京町堀1丁目12-31)
アクセス:大阪メトロ 四つ橋線 肥後橋駅 7番出口から徒歩約5分
Facebook イベントページ:
https://www.facebook.com/events/504647120145436/

 

発酵タンク群を眺めながら飲むビールは、格別です!

1周年CRAFT BEER BASE Brewing LabCRAFT BEER BASE gardenSmog City Brewing谷和氏阿部淳哉氏

※記事に掲載されている内容は取材当時の最新情報です。情報は取材先の都合で、予告なしに変更される場合がありますのでくれぐれも最新情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

(一社)日本ビアジャーナリスト協会 発信メディア一覧

アバター画像

この記事を書いたひと

大橋万紀(おおはしまき)

ビアジャーナリスト

1982年大阪市生まれ、神戸市在住。関西のビールシーンを盛り上げるべく活動中。
大阪府立大学大学院修了、博士(工学)。専門は有機化学。
キリンビールが2007年に実施した、歴史的ビール復元プロジェクトの「復元ビール味覚評価会」にたまたま参加。ビールの奥深さ・幅広さに圧倒され、ビール好きとしての第一歩を踏み出す。
2012年、新婚旅行で訪れたドイツ・ミュンヘンのビアガーデンで飲んだビールの爽快さに感激。以降、ビール愛にあふれた生活が始まる。
目下の悩みの種は、自宅の冷蔵庫がビールで占有されていっていること。レアなビールを開栓するきっかけと勇気、そして一緒に味わってくれる仲間を募集中。

OsakaMetroの沿線紹介サイト「オオサカマニア」にて、クラフトビールのページを監修(2021年9月10日公開)。
また、同サイトのスピンオフイベント〈オオサカマニア×東急ハンズ(江坂店)「クラフトビール」〉も監修(2022年9月10〜25日開催)。

ストップ!20歳未満者の飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。