[テイスティング]2012.8.9

「ビア・イラスト・コレクション」①「ブルッグス・ゾット」

夏休み特別企画「ビア・イラスト・コレクション」

夏休み特別企画として、本日より1週間「ビア・イラスト・コレクション」をお届けします。
毎日、1本ビールを選び、イラストと解説で紹介します。

第1日目は、ベルギーの「ブルッグス・ゾット」


 ブルッグス・ゾットとは「ブルージュのバカ」という意味。
この名前は愉快な(?)出来事に由来する。

マキシミリアン公がブルージュにやってきたとき、市民が精神病院設立の資金援助を依頼し、派手なお祭りパレードをおこなった。
マキシミリアン公はその大騒ぎを見て、「ブルージュ市民は馬鹿ばかりだ。ブルージュは大きな精神病院だ」と言ったエピソードである。

 ブルックス・ゾットのラベルには、仮装したブルージュ市民が描かれている。
派手な衣装に身を包み、ニカッと歯を見せて笑う表情からはどこかシニカルで皮肉めいた印象を受ける。愛嬌があり、憎めないバカである。

なお、イラストと原稿は2012年4月に「大和書房」から出版された「だいわ文庫:本当に飲みたい世界のビール」に掲載されたものです。
解説は一部だけを抜粋していますので続きをご覧になりたい方はこちらで。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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