[テイスティング]2012.8.13

「ビア・イラスト・コレクション」⑤「カンティヨン・グーズ」

夏休み特別企画「ビア・イラスト・コレクション」

夏休み特別企画として、「ビア・イラスト・コレクション」をお届けしています。
毎日、1本ビールを選び、イラストと解説で紹介します。

第5日目は、ベルギーの「カンティヨン・グーズ」
ブリュッセルの小便小僧像がラベルに描かれています。
赤いケシの花はきれいな土壌でしか育たない象徴として描かれておりBIOの証です。

「カンティヨン・グーズ」
カンティヨン醸造所はブリュッセル南駅から徒歩5分の場所にある。
ここは博物館も兼ねていて、古い醸造設備を見ることが出来る。
絶対に見逃してはならないのが最上階にある浅いプールのような冷却槽だ。
煮沸が終了した麦汁はこの冷却槽に注がれ一晩放置され、空気中を浮遊する野性酵母を取り込むことが出来る。これこそランビックのユニークな個性を生む工程だ。
この古典的製法で造られるランビックはレモン果汁やヴィネガーを思わせるほどの酸味を生む。

ランビックは、木樽で3年間熟成したドライで酸味の強い古酒と1年熟成のまだ甘味が残っている新酒をブレンドしてボトリングしたグーズ、チェリーなどの果実を漬けたフルーツランビックとして飲むのが一般的だ。

なお、イラストと原稿は2012年4月に「大和書房」から出版された「だいわ文庫:本当に飲みたい世界のビール」に掲載されたものである。
解説は一部だけを抜粋しているので、続きをご覧になりたい方はこちらで。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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