[テイスティング]2012.8.15

「ビア・イラスト・コレクション」⑦「デリリウム・トレメンス」

夏休み特別企画として、「ビア・イラスト・コレクション」をお届けしています。
毎日、1本ビールを選び、イラストと解説で紹介します。

第7日目は「デリリウム・トレメンス」です。

「デリリウム・トレメンス」

デリリウム・トレメンスのマスコットは、ピンク色の象。ラベルには踊るワニや月の周りを回る龍、金色の鳥も描かれており、可愛らしいそのキャラクターから、女性のファンも多い。
しかし、そのかわいらしさに反してデリリウウム・トレメンスがラテン語の「アルコール中毒患者の幻覚症状」という意味だと知るとそのギャップに驚かされる。象やワニ、龍や鳥の意味するところも、「アルコール中毒になると、まずピンク色の象が幻覚として表れ、さらに重傷になると踊るワニや月を回る龍や金色の鳥が見えてくる」という逸話に由来すると知れば少しギョッとする人もいるかもしれない。もっとも、これはゴールデンカラーでみずみずしいフルーツを思わせる香りとキャンディーシュガーのような甘味が「ついつい飲み過ぎちゃうほど美味しいよ」というベルギー人独特のユーモアなのだが…。

なお、イラストと原稿は2012年4月に「大和書房」から出版された「だいわ文庫:本当に飲みたい世界のビール」に掲載されたものである。
解説は一部だけを抜粋しているので、続きをご覧になりたい方はこちらで。

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この記事を書いたひと

藤原 ヒロユキ

ビール評論家・イラストレーター

ビアジャーナリスト・ビール評論家・イラストレーター

1958年、大阪生まれ。大阪教育大学卒業後、中学教員を経てフリーのイラストレーターに。ビールを中心とした食文化に造詣が深く、一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会代表として各種メディアで活躍中。ビールに関する各種資格を取得、国際ビアジャッジとしてワールドビアカップ、グレートアメリカンビアフェスティバル、チェコ・ターボルビアフェスなどの審査員も務める。ビアジャーナリストアカデミー学長。著書「知識ゼロからのビール入門」(幻冬舎刊)は台湾でも翻訳・出版されたベストセラー。近著「BEER HAND BOOK」(ステレオサウンド刊)、「ビールはゆっくり飲みなさい」(日経出版社)が大好評発売中。

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